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メジャーアーティストが売り上げの99%を持っていかれる理由

代表:武藤
著者 ムトウ企画:武藤

アーティストが受け取れる売り上げは1%

メジャーデビュー=プロ=成功という考え方は、残念ながら今でも多くの人の中で当たり前のように捉えられています。

しかし、記事(→メジャーデビューしても音楽収入で生活できない理由)でも紹介したように、例えば1000円のCDが売れても、アーティストは売り上げの1%のたった10円しか受け取れません。

レコード会社はもちろん、プレス業者、流通業者、CDショップなどが売上の99%を持っていきます。

音楽のビジネスとしての形をとてもシンプルに考えた場合、「アーティストは作品を生み出し、お客さんがそれを購入する」ということになります。

お金を出して作品を欲しいと言ってくれるお客さんが使ったお金をアーティストが受け取れるからこそ、音楽がビジネスとして成り立つわけです。

それではなぜ、お客さんの支払ったお金の99%が、アーティスト以外に配分されてしまうのでしょうか?

それは、作品を生み出すアーティスト本人と、それを実際に購入するお客さんという二者の関係の間に、あまりにも多くの人が仕事をしている音楽業界の仕組みそのものに原因があります。

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あまりにも多くの人が売上を分け合うという問題点

1枚のCDがお客さんに届くまで

CDを発売してお客さんがそれを購入するまでの間には、とても多くの人が関わって仕事をしています。

レコーディングにも多くの人が関わります。その後、雑誌やテレビにCDのことを取り上げてくれるように、売り込む仕事をする人もいます。

また、CDやジャケットを製作する業者がいます。そして、CDを実際に流通させる業者がいます。さらに、CDショップの定員がそれを店頭に並べ、実際に販売するのです。

このように、CDを1枚リリースするだけでも、アーティストとお客さん以外にもさまざまな人たちが関わっていることが分かります。

間に入る人が多いほどアーティストの取り分は減る

そして、アーティストとお客さんの間を仲介する人たちは、当然タダ働きをするわけにはいきません。仕事に対する対価として給料が払われなければいけません。

その給料はどこから出るかというと、アーティストの作品売り上げから出ます。

つまり、アーティストとお客さんの間に入って仕事をする人が多ければ多いほど、彼らの給料の取り分も多くなるため、アーティスト本人が受け取れる金額はどんどん下がっていくのです。

メジャーの仕組みとは、アーティストとお客さんの間に多くの人が入り、その人たち全員で売り上げを分配するという仕組みなのです。

あるものをみんなで分け合うとき、分け合う人数が多ければ多いほど、ひとりひとりの取り分は少なくなります

アーティスト本人の取り分が少ないのは、お客さんが作品に支払ったお金を、あまりにも多くの人数で分け合うからです。

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デビューしても生活できないアーティストは今後さらに増え続ける

CD売上のピークは1998年頃です。

この時代であれば、アーティストが受け取れるのが売り上げの1%だったとしても、売り上げの合計が今と比べてとても大きかったため、アーティストが受け取れる実際の金額もそれに比例して大きかったです。

しかし現在、音楽作品の売り上げは下がり続けています。

90年代には100万枚売れたシングルCDが約150枚もありましたが、2010年代に入ってからは、アイドルを除くと1枚もありません

このような状況になると、アーティストの取り分となる数字(金額)もどんどん下がっていきます。

アーティストとお客さんの間に多くの人が入り、その人たち全員で売り上げを分け合うメジャー・音楽業界のやり方にはすでに限界が来ています。

この仕組みそのものが変わらなければ、「メジャーデビューしても食えない」アーティストは今後さらに増え続けることになります。

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