音楽活動のヒント>音楽でプロを目指す基礎知識>デビューすれば必ずプロになれるわけではない
デビュー=プロではない
プロの条件として連想されるものにデビューというものがあります。
プロを目指す多くのアーティストは、「デビューする=プロになる」ことだと考えており、デビューさえできれば音楽収入で食べていけると考えていますが、これは誤解です。
よって、「デビューする=プロになる」ことだと勘違いしたままプロを目指しているアーティストは、目的地を完全に間違えたままゴールを目指しているということになります。
この記事では、なぜデビュー=プロとは言えないのかを解説していきます。
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デビューの仕組み
メジャーレーベルやインディーズレーベルと契約し、作品を発表することがデビューです。しかし、レーベルと契約したからといって、あなたは会社員のような固定給をもらえるわけではありません。
あくまでCDなどの作品が実際に売れた場合にのみ、その売上の一部がアーティストに支払われるだけです。
しかもその支払額はとても低く、典型的な契約例では、シングルCD売り上げのうちアーティストに支払われるのはたったの1%です。
オリコンチャート10位に入る可能性がある1万枚という売り上げを達成したとしても、アーティストに支払われるのはたったの10万円です。
また当然、作品が売れなければアーティストは金額を受け取れません。
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その道で生活していけることがプロの条件
このような現状のため、メジャーデビューしているアーティストの中には、音楽の収入だけではとても食べて行けない人の方が多いのです。
メジャーデビューという夢のような舞台に立っているように見えても、普段は音楽とは全く関係の無いアルバイトをして何とか生活を支えている人はたくさんいます。
プロアーティストとは、アーティスト活動で収入を得て、それで生活していくことができる人のことを指します。「その道で生活していくことができる」ということが、プロを名乗る条件です。
例えメジャーデビューしたとしても、音楽収入だけで生活していくことができないのであれば、その人は本当の意味でプロアーティストであるとは言えません。
このことから言えることは、プロを目指すあなたが目標とすべきは「デビュー」ではなく「音楽の収入で生活できる人になること」だということです。
プロという目的地を正しく理解してはじめて、その目的地に向かって歩いていくことができます。その目的地へと向かう具体的なステップは、これからの記事で解説していきます。
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