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ライブ出演当日の流れ:セットリストと照明要望の記入
出演者は、自分が演奏する曲目の一覧(セットリスト)と、それぞれの曲における音響や照明の要望書を提出します。 これら書類の書き方について詳しく説明します。

著者 ムトウ企画:武藤
リハーサル開始までに提出する用紙
用紙の提出
アーティストがライブを行う際の曲目一覧のことをセットリストといいます。会場入り後、会場スタッフやイベンター側からセットリストと、各曲の音響および照明要望を記入するための用紙を渡されます(会場や企画によってはメールや郵送にて事前提出の場合があります)。
書き終わったら会場スタッフ(基本的にはPA)に提出します。あなたのリハーサル開始までに、早めに提出するとスタッフも早めにいろいろな準備ができるので、可能な限りスピーディに記入して提出してあげると喜ばれます。
用紙はどう使われる
ライブハウスには、演奏者がステージで聴こえる音と、お客さんが客席で聴こえる音を調整する音響(PA)スタッフがいます。また、場合によっては照明担当のスタッフもいます。音響・照明の調整を行う彼らは、あなたがどのような曲をどのようなタイミングで演奏するかを知る必要があります。
そのために、彼らはあなたが提出する、セットリストと音響照明要望が書かれた用紙を使用します。
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用紙の記入方法
以下が実際のセットリスト用紙と記入方法の一例です。

曲名欄
基本的には曲名を演奏順に書いてください。忘れがちですが、「MC」(=トーク)を挟む箇所も、きちんと一行使って書いてください。曲と曲との間に「MC」の表記が無い場合は、トークを挟まず、連続で演奏するものとみなされます。
音響要望
メインボーカル以外のメンバーがボーカルを取ることや、コーラスを入れることがあればここに書いてください。
照明要望
曲ごとに照明に関する要望を書いていくことになりますが、どのように書いていくのが良いのでしょうか。
もちろん「赤や黄色を中心に」など、具体的に色を指定することも可能ですが、1曲1曲にふさわしい色を考えるのはなかなか大変だと思います。
1番簡単かつ確実な方法として、照明要望欄に曲のテンポ(=速さ)を記入する方法が存在します。照明要望欄に、曲のテンポを「アップテンポ」(=速い)、「ミドルテンポ」(=ふつう)、「スローテンポ」(=ゆっくり)というように記入するだけです。
速い、ふつう、ゆっくりはあなたの主観で構いません。いわゆるアゲアゲの盛り上がる曲はアップテンポに、そしてバラードなどのしっとりとした曲がスローテンポに、そしてその中間がミドルテンポに該当します。
そして、どこか空いている欄に「照明は曲調に合わせておまかせします」と記入するのです。
こうすると、照明スタッフはそれぞれの曲が持つ曲調に合わせた照明で演出してくれます。照明スタッフはプロですので、曲の雰囲気が出る効果的な色で照らしてくれると思います。
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照明要望は、細かく書こうと思えばいくらでも細かく書けてしまいますが、照明スタッフさんはぶっつけ本番で照らすことになるので、それを考えて無理のない範囲で指示を書くことをおすすめします。たとえば「1曲目のイントロからAメロにあたる0:00~0:33までは暗めに、0:34からのBメロは青や緑の照明で明るめに、1:22からのサビでは…」のように細かく書いても、ぶっつけ本番ではなかなか難しいです。ですので、ここまで細かくは書かず、例のように曲のテンポのみを記入する、あるいは「この曲は青と緑を中心に」などの大まかな要望にとどめることをおすすめします。
記入し終わったらライブハウスの音響(PA)スタッフに提出してください。


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「音楽活動のヒント」管理人:武藤