大手レコード会社からCDを発売することを、「メジャーデビュー」といいます。音楽の世界には、これを目標とする人たちも多いです。
しかし現在は、「メジャーデビューしても売れない」という時代になっています。例えば、シングルCDの売り上げ枚数は、ピーク時の1/4近くまで減少しています。
このため、メジャーデビューを果たしたミュージシャンも、ほとんど音楽で食べていけないのが現実です。
今回の記事では、メジャーデビューしても売れない3つの理由を解説します。また、そんな時代にミュージシャンが取るべき新たな選択肢も教えます。
もくじ
メジャーデビューしても売れない致命的な3つの理由
まずは、メジャーデビューしても売れない理由から解説します。これには、以下の3つがあります。
・音楽の好みがバラバラになった
・無料で聴ける音楽が溢れている
・音楽が安く聴けるようになった
それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。
音楽の好みがバラバラになった
メジャーデビューしても売れないようになった理由に、音楽の好みがバラバラになったことがあります。これは、インターネットの普及が原因です。
かつては、新たな音楽を知る手段は、以下のようなものしか存在しませんでした。
・テレビ
・ラジオ
・雑誌
これらに登場できたのは、メジャーデビューしたミュージシャンだけでした。そして、多くの人がこぞって彼らのファンになりました。これが、50万枚・100万枚売れるCDがたくさんあった時代です。
しかし、今ではスマホを使うことで、各自が気軽に情報収集をできます。このため、メディアに出ていないミュージシャンを知り、ファンになる人が増えました。
すると当然、人々の好みはバラバラになります。昔のように、テレビやラジオに出ているアーティストだけに、人気が集中することはありません。
逆に、メジャーデビューをしていないミュージシャンにも、ファンが集まりやすくなりました。
このように、音楽の好みがバラバラになったことも、メジャーデビューしても売れない理由の1つです。
無料で聴ける音楽がたくさんある
また、無料で聴ける音楽が溢れるようになったことも、メジャーデビューしても売れない理由の1つです。
以前なら、無料で音楽を聴けるのは、音楽番組かラジオくらいのものでした。しかし、今はインターネットを使い、いつでも好きなときに聴くことができます。
特に大きな影響を与えたのが、YouTubeの登場です。
YouTubeの開始当初は、違法にアップロードされた音楽が溢れていました。今では、レコード会社も公式に投稿をするようになりました。
こうして、無料で聴ける音楽が溢れるようになったのです。すると当然、「お金を払って音楽を聴く」という意識や習慣を持つ人は減ります。
これからは、子供時代からそれが当たり前の世代が増えていきます。良い・悪いは別として、この傾向はますます加速していくでしょう。
このように、無料で聴ける音楽が溢れていることも、メジャーデビューしても売れない理由の1つです。
音楽を安く聴けるようになった
音楽を安く聴けるようになったことも、メジャーデビューしても売れない理由の1つです。
CDの場合、シングルで1000円、アルバムで3000円ほどはします。しかし、これがダウンロードやストリーミング(聴き放題サービス)になると、はるかに安くなるのです。
まず、ダウンロード販売では、1曲ずつ200円ほどで購入できます。例えば、大手のサービス「iTunes」では以下のように売られています。
以前のように、数千円出してCDを買わなくても、1曲ずつ安い値段で買えるようになったのです。
また、「ストリーミング」と呼ばれる、月額制の聴き放題サービスも同じです。代表的なサービスの価格は、以下のようになっています。
・LINE Music 960円/月
・Apple Music 980円/月
・Spotify 980円/月
シングルCDを1枚買う以下の費用で、数千万曲が聴き放題になります。CDの時代と比べて、音楽を聴くのに使われる金額が減るのは当然です。
このように、音楽を安く聴けるようになったことも、メジャーデビューしても売れない理由の1つです。
→無料:メジャーデビューせず音楽で食べていく方法を解説した全15話・5時間49分の動画レッスンを受け取る
メジャーデビューしても食べていけない人が99%
このような現実があるため、メジャーデビューしても食べていけないミュージシャンがほとんどです。一部の超人気アーティストを除き、アルバイトをしているのは当たり前です。
僕は音楽スクールを運営しており、生徒にはメジャーデビューを経験した人が何人かいます。ただ、全員がとても食べていけなかったと言います。
ただでさえ音楽が売れないのに、売り上げのほとんどを企業に取られてしまいます。例えばメジャーデビューをした場合、CDの売り上げは以下のように配分されます。
アーティスト(ミュージシャン)は、わずか1%しか受け取れません。1000円のCDを売っても、受け取れるのはわずか10円です。
たとえ1万枚を売っても、10万円しか得られません。バンドやグループの場合は、全員でこれを均等に割ることになります。
例えば、次のような感じです。
2人組の場合
→ 10万円 ÷ 2人 = 1人5万円
5人組の場合
→ 10万円 ÷ 5人 = 1人2万円
これでは、メジャーデビューしても食べていけないミュージシャンばかりなのは、納得できますよね。
それにもかかわらず、いまだに「メジャーデビューすれば音楽で食べていけるんだ」と勘違いをしているミュージシャンは多いです。ただ、こうした現実をもっと直視すべきです。
このような事情から、メジャーデビューしても食べていけないミュージシャンがほとんどなのが現実です。
→無料:メジャーデビューせず音楽で食べていく方法を解説した全15話・5時間49分の動画レッスンを受け取る
メジャーデビューしても売れない時代の新たな選択肢
メジャーデビューをしても売れない現在、「新しい選択」をするミュージシャンが少しずつ増えています。
それは、「メジャーデビューをせず、自分の力でファンを獲得して食べていく」というものです。
そもそもこれまで、なぜ多くのミュージシャンがメジャーデビューを目指したのでしょうか。
それは、レコード会社の資金やコネクションがなければ、メディアに出演できなかったからです。ファンを増やすことができず、音楽で収入を得られなかったからです。
しかし今の時代は、スマホ一台で日本中にファンを増やせます。なぜなら、インターネットが普及したからです。例えば、以下のような手段が有効です。
・YouTube
・SNS
・ブログ
・配信アプリ
ファンを獲得できれば、自主制作のCDやグッズを売ったり、ライブのチケットを買ってもらったりできます。つまり、自分の力でお金を稼げてしまうのです。
つまり、音楽で食べていくために、レコード会社の力は不要になったのです。これに気づいたミュージシャンの多くが、「デビューしない」という選択肢を取っています。
さらに言えば、デビューをしない方が、音楽で食べていくハードルは低いです。なぜなら、売り上げを企業に吸収されてしまうことがないからです。
先ほど、メジャーデビューをすると売り上げの1%しか受け取れないと書きました。しかし、デビューをしなければ、ミュージシャンの取り分は100%になります。
このため、まだファンが少ないうちから、まとまった収入を得られるようになります。実際、僕の生徒にも、メジャーデビューせずに食べていけるようになる人が増えています。
その方法は、以下の「無料動画レッスン」で解説しています。動画は後からでも見られるので、今のうちに受け取っておいてくださいね。
→無料動画レッスン:メジャーデビューせず食べていく方法を解説した全15話・5時間49分の動画レッスンを受け取る
まとめ:メジャーデビューしても売れない理由と解決策
今回は、メジャーデビューしても売れない理由を解説しました。また、その解決策もお教えしました。
まとめると、次の通りです。
・インターネットの普及で、音楽の好みがバラバラになった
・音楽が無料で聴けるようになり、お金を払う人が減った
・ダウンロードやストリーミングを通じて、音楽を安く聴けるようになった
この結果、メジャーデビューしてもほとんどのミュージシャンが食べていけず、アルバイトをしているという現実があります。
これを踏まえた上で、「メジャーデビューをせずに食べていく」という選択をするミュージシャンが増えています。自分の力でファンを獲得し、音楽で収入を得るという方法です。
レコード会社に売り上げを吸収されないため、ミュージシャンの稼ぎも大きくなります。このため、ファンが少ないうちから食べていけるのです。
メジャーデビューをせず、全国にファンを獲得して音楽で食べていく方法は、以下の「無料動画レッスン」ですべて解説しています。ぜひ、活用してみてください。
→無料動画レッスン:メジャーデビューせず食べていく方法を解説した全15話・5時間49分の動画レッスンを受け取る
僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。