無料で演奏を公開すると、CDやチケットは売れなくなるのか

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こんにちは。ライブイベント制作者・音楽プロデューサーの武藤です。

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Twitter:@ongakuhint

音楽家がインターネットを活用してゼロからファンを獲得したい場合、演奏を記録した無料の音声や動画を公開することは必須となります。

なぜなら、あなたは無名の音楽家であるため、いきなり有料の商品を売ることが難しいからです。そこで、まずは無料でなるべく多くの人に演奏を聴いてもらうことで、ファンになってもらう必要があります。

このとき、音楽家の方から「無料では何曲くらい公開した方が良いですか」という質問をよく受けます。これに対して、私は「無料では最低でも100曲を公開してください」と言います。

多くの人が、100曲という数を聞いて驚いた顔をします。しかし、これだけ大量の演奏を無料で公開して初めて、インターネット上でファンを獲得できるようになります。

演奏を無料で公開しなければならない理由とは

私が「動画サイト最低でも100曲を公開しましょう」と言うと、ほとんどの人が「そんなに無料で公開したら、ライブに来てもらえなくなる」「CDを買ってもらえなくなる」と言います。

もちろん、質の高い演奏を無料で大量に公開すれば、それらを再生するだけで満足してしまう人もいるでしょう。しかし、それを恐れて無料演奏を公開しなければ、あなたの商品が売れることは永遠にありません。したがって、音楽でお金を稼ぐことも一生できません。

このことは、あなたがお客様の立場になったときを想像してみれば理解できます。例えば、演奏を聴いたことがないミュージシャンから「チケットを買いませんか」「CDを買いませんか」と言われたときのことを想像してみてください。

おそらく、全く買おうという気は起きないと思います。また、見知らぬ人からいきなり商品の売り込みをされ、嫌悪感しか抱かないと思います。

それでは、今まで何十曲も演奏を聴いたことがあり、あなたが気に入っているミュージシャンから「来月ライブをするのですがチケットを買いませんか」と言われたらどう思うでしょうか。自分が気に入っている音楽を生で聴くことができ、好きなミュージシャンにも会えるため、ライブに行くことを積極的に検討するはずです。

このように、出来るだけ多くの人に演奏を大量に聴いてもらうことで、有料商品は売れやすくなります。このため、あなたも積極的に演奏を無料で公開する必要があります。

無料で演奏を公開するほど、有料商品も売れていく

多くのミュージシャンは、「これ以上は無料で聴かせられない」と出し惜しみをすることで有料商品を売ろうとします。しかし、出し惜しみをすればするほど、かえって商品は売れにくくなります。

逆に言えば、無料で演奏を公開すればするほど、ライブチケットやCDは売れやすくなります。つまり、多くのミュージシャンが考えていることは、事実と全く正反対であるということです。すなわち、「無料で演奏を公開しすぎると有料商品を買ってもらえなくなる」のではなく、「無料で演奏を公開するほど有料商品が売れていく」のです。

たとえあなたがどんなにすばらしい演奏を公開したとしても、その数がたった5曲程度であれば、見る人は「すごいな」という感想を抱くだけで終わってしまいます。このとき、見る人は演奏そのものに対しては感動するものの、演奏者であるあなたに対してさほど興味を持つことはありません。

そうではなく、10曲・50曲・100曲と大量に再生してもらってはじめて、「この人は何者なのだろう」とあなたに対する強い興味を持ってもらうことができます。また、「100曲」という圧倒的なボリュームと、それにもかかわらず「無料」であるというギャップにより、多くのファンを獲得することができます。

このように、「無料ではここまでしか公開できない」と、質や量を出し惜しみすることは最悪です。むしろ、無料コンテンツの出し惜しみをすればするほど、かえって有料商品は売れにくくなります。

そうではなく、「有料レベルの量のコンテンツ」を「無料」で公開するからこそ、そのギャップで相手がファンになってくれます。このため、「今の自分にできる演奏を無料で全公開する」という気持ちで、出し惜しみせず無料音源や動画を充実させてください。これにより、インターネットを通じて大量のファンを獲得することができます。

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