音楽で起業して生計を立てる3つのパターンと方法を実体験で語る

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こんにちは。ライブイベント制作者・音楽プロデューサーの武藤です。

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Twitter:@ongakuhint

僕は2009年に音楽で起業して、ライブ制作と講師の仕事で生計を立ています。このため、音楽で起業したい人から相談をもらうことが多いです。

ただ、音楽で起業するといっても、何をすれば良いか分からず迷う人は多いです。もしかしたら、あなたも同じ悩みを抱えているかもしれません。

そこで今回は、僕自身の経験をもとに、音楽で起業するパターンを3つ紹介していきます。また、ゼロから音楽で起業するためにやるべきことも解説します。

ライブイベント制作で起業

僕が最初にしたのは、ライブイベントの制作です。それは2009年のことで、当時はまだ学生でした。

当時の僕は、バンドや弾き語りでライブハウスで演奏していました。そのころ、学校の同級生がライブを企画していました。他校の学生バンドを集めたイベントです。

これを聞いて、学生でもライブを企画できることを初めて知りました。そして、自分も挑戦したいと思いました。そこで、高校生の頃に初めて出演したライブハウスの店長さんに相談することにしたのです。

すると、店長さんは親身に企画のやり方を教えてくれました。本当に、今でも感謝の気持ちしかありません。

そして、同じ学校の人や、以前にライブハウスで共演したミュージシャンに声をかけて、一緒にイベントを企画しました。

各バンドに連絡をしたり、タイムテーブルを組んだりと、やることがたくさんあって苦労しました。それでも、何とか1日を成功させることができました。

裏方ではありますが、ミュージシャンや出演者が楽しそうにしているのを見て、とてもやりがいのある仕事だと感じたものです。

その経験から、「ライブ企画で起業して食べていきたい」と本気で考えるようになり、寝る暇を惜しんで没頭するようになりました。

ライブ企画は誰でも始められる

「ライブイベントで起業する」というと、とても難しいことに聞こえます。しかし、ほとんどのライブハウスは、お金を払えば誰でも借りることができます。

会場費は、ライブハウスの立地や広さによって変わります。安い会場なら、3万円程度で借りることもできます。

高額なライブハウスだと、100万円を超えることもあります。しかし、最初はそこまで集客が見込めないので、10万円以下の安いライブハウスを借りれば十分です。

つまり、数万円のお金があれば、ライブ制作での起業を始められるということです。

イベントを企画するために、ライブハウスを借り切ることを「ホールレンタル」といいます。会場のホームページを見れば、ホールレンタルの時間や料金が記載されています。

後は、ライブハウスに問い合わせて、「◯月◯日にホールレンタルで利用したい」と言うだけで予約できます。本当に簡単です。

先ほども書いたように、僕が初めてライブを企画したのは学生の頃でした。厳しい審査があると思っていたので、簡単に借りられたことに拍子抜けしたのを覚えています。

ライブイベント起業の収入と赤字

ライブイベントの収入は、出演したい人から参加費をもらうか、お客さんからチケット代をもらうかのどちらかです。場合によっては、グッズなどを販売することもできます。

この合計が会場費を上回れば、イベントは黒字になります。逆に、下回ってしまうと赤字になります。

しかし、最初は知名度がないため、出演者やお客さんを集めるのは難しいです。

かっこ悪い話ですが、僕も起業してからの2年間はずっと赤字でした。特に1年目は、1ヶ月に22万円もの赤字を出したこともあります。2年間の合計では、100万円近い赤字を出しています。

当時の僕は、「とりあえず行動しよう!」と思い、どんどんライブハウスをレンタルしました。しかし、そもそも出演したいというバンドがほとんど集まらなかったのです。

音楽イベントである以上、演奏する人がいなければ成立しません。よって、中止になることも多かったです。ただ、中止になるといっても、ライブハウスには料金の全額をキャンセル料として払わなければなりません。よって、どんどんお金だけが消えていきました。

ライブを企画する際は、このようなリスクもあることを知ってください。そして、当時の僕が失敗したように、いきなり何日もライブハウスを予約するのはやめましょう(笑)。

しかし、そこから集客の方法を必死に勉強し、2011年には月に5万円くらいの黒字を出せるようになりました。

小さな金額ではありますが、自分の力でお金を稼ぐことができて、とても嬉しかったことを覚えています。2013年には、ようやくイベント企画だけで食べていけるまでになりました。

いきなりライブハウスを作るべきではない

なお、音楽イベントの企画で起業したい場合、自分のライブハウスを持ちたがる人は多いです。もちろん、自分のライブハウスを経営できればカッコいいとは思いますが、いきなりそこに挑戦すべきではありません。

そもそも、開業資金が何千万円も必要になります。このため、ほとんどの人が資金を用意することができません。

もし開業できても、テナント代や機材の管理などでに、月に数百万円のコストがかかります。それを上回る売り上げを生み出さなければ、すぐに借金を抱えて潰れることになります。

このため、まずはライブハウスは「借りる」ところからスタートしましょう。これなら、先ほども書いたように、数万円程度の料金からスタートできます。

音楽講師として起業

その後もイベントの仕事は順調で、少しずつ安定して収入を得られるようになりました。しかし、「もっと新しいことに挑戦したい」と考えました。

そこで、ミュージシャンを指導する講師としての仕事(=講師業)をスタートすることにしました。一般的には、ピアノやギターの講師、ボイストレーナーなども、この講師業に該当します。

そのときに始めたのが、いまあなたが読んでいるブログ「音楽活動のヒント」です。ミュージシャンに役立つ知識を発信することで、ブログを経由して指導の依頼を受けることができるようになっていったのです。

2016年には、講師業の収入がイベント業の収入を超えるまでになりました。現在では、イベント業は信頼できるスタッフさんに任せることができ、完全に講師業が僕のメインの仕事になっています。

講師としての起業が最も安定収入を得やすい

音楽講師の仕事は、数ある音楽ビジネスの中で、最も収入が安定しやすいです。

音楽教室は、その多くが月謝制ですよね。つまり、毎月決まったお金を支払うシステムです。

例えば、僕が以前に通っていたピアノ教室は、月謝が7,000円くらいでした。また、24,000円の月謝を払ってボイストレーニングに通ったこともあります。

そして、一度音楽を習い始めると、長く続ける人が多いです。例えば、僕も同じボイストレーニングの教室に5年以上通いました。

月謝制というのは、講師側から見れば、同じ人から毎月同じお金をもらえるということです。この仕組みのことを、「継続課金」といいます。

音楽で起業する場合も、講師をする以外で継続課金をするのは難しいです。

例えば、ミュージシャンなら、CDやグッズを販売したときや、ライブをしたときしか売り上げが入りません。ライブを企画する場合も、イベントがないときは収入が入りません。

もちろん、工夫をすればこれらの仕事でも継続課金をすることは可能です。しかし、基本的には売り上げが単発となるため、収入はなかなか安定しにくいのです。

しかし、講師として起業する場合は、継続課金が可能なため、毎月安定した収入を確保しやすいのです。

もちろん、辞めていく生徒は一定数います。しかし、よほどのトラブルがない限り、生徒がいきなりゼロになるなんてことはあり得ません。

よって、音楽で起業するのであれば、講師を目指すのが最も収入が安定しやすいです。

教室を開いてはいけない

ただし、音楽講師として起業する場合に、注意すべき点があります。それは、教室を開いて指導するべきではないということです。

教室を開くとなると、最低でも毎月数万円のテナント料がかかります。また、近くに住んでいる人しか指導できないため、生徒を集めるのが難しいです。

今の時代は、インターネットを活用すれば、自宅の部屋から全国の生徒を指導することができます。これなら、テナント料も不要ですし、世界中の生徒を指導することができます。

実際、僕もそのようにしています。例えば、Skypeなどの無料アプリを使うことで、ビデオ通話でマンツーマンやグループでの指導を提供しています。また、動画や音声などの形式でレッスンを提供することで、空いた時間に自主的な学習をしてもらうようにもしています。

通わなくても指導が受けられるため、全国の生徒から「オンラインで指導してくれてありがとうございます」と感謝の言葉をたくさん頂いてきました。

このように、インターネットを活用することで、資金をかけず全国へ相手に講師業をすることができます。

バンドマンやミュージシャンとしての起業

実は、バンドやミュージシャンの音楽活動も立派な「起業」です。

ほとんどの人は、自分が起業をしていること自体に気付いていません。しかし、CDやグッズ、チケットなどを販売することで、収入を得ることができます。

僕の生徒でも、レコード会社や事務所に所属していないにも関わらず、音楽で収入を得て生計を立てている人がいます。

多くのミュージシャンは、何となく練習やライブを繰り返すだけです。しかし、「ミュージシャンは起業家だ」という意識を持って取り組んで、集客やビジネスを勉強していけば、必ずビジネスとして成立していきます。

音楽で起業する道はこれだけではない

ここまで、ライブイベント・講師業・ミュージシャンという、僕が経験してきた3つの起業パターンを解説してきました。

しかし、音楽で起業する道は、これで全てではありません。僕が経験してきた以外にも、方法はたくさんあります。

例えば、僕の知り合いでは、ミュージシャン向けに写真やミュージックビデオを制作する仕事をしている人もいます。あるいは、音楽事務所の運営や、バンドマン向けのホームページ制作で起業した人もいます。

大切なのは、あなたの経験や好きなことをどのように活かすかです。誰かから必要とされる存在になれれば、お客さんに感謝されながらお金を頂けるようになります。

音楽で起業するための具体的な2ステップ

ここまで、音楽で起業するパターンを紹介してきました。

それでは、ゼロから音楽で起業するためには、どうすれば良いのでしょうか。「なんか難しそう」と思うかもしれませんが、僕がやってきたことはシンプルです。これについて、具体的に紹介します。

「情報発信」をして、お客さんを集める

起業をするということは、お金を稼ぐということです。しかし、そのお金を払うのは誰でしょうか。それは、お客さんです。

イベントで起業するなら、出演者や来場者を集めなければなりません。講師として起業するなら、生徒を集めなければいけません。ミュージシャンとして起業するなら、ファンを集めなければなりません。

このように、起業を成功させるために、お客さんを集めることは必須です。

そこで必要なのが、情報を発信することです。ブログ・SNS・YouTubeなど、あなたが持っている知識や技術を、とにかく投稿していくのです。

人の役に立つ知識を提供すれば、たくさんの人が見てくれます。ちょうど、いまあなたがこのブログを読んでいるのと同じようにです。

例えば、このブログ「音楽活動のヒント」には、これを書いている時点で累計879,877人が訪れています。

そして、読者さんから実際に「イベントに出演したい」「武藤さんの指導を受けたい」というお仕事の依頼を頂くことに成功しています。

あなたも、音楽知識や経験を発信することで、たくさんの人から仕事の依頼を受けられるようになります。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

商品やサービスを販売する

情報発信をしてお客さんが集まったら、彼らに対して商品やサービスを販売していきます。

例えば、ミュージシャンなら、音源やチケットを売ることになります。講師をするなら、レッスンを販売することになるでしょう。

商品やサービスの販売というと、とても難しいことのように思えます。それは、以前の僕も同じでした。

しかし、やるべきことはとてもシンプルです。それは、お客さんの悩みや求めているものを徹底的に聞くことです。

例えば、僕がしているイベントの仕事でも、「参加しやすいのは何曜日か」「イベントの欠点をあげるとしたらどこか」などを、出演者やお客さんにひたすら聞いていきました。

そして、それに合わせたイベントを、ひたすら主催していきました。この結果、2009年から今日まで、イベントの仕事を続けてくることができました。

これは、講師の仕事でも同じです。音楽をやっている人が困っていることをひたすら聞き、それを解決するサービスを提案していっただけです。

自分の頭で考えるほど、どうすれば良いか分からなくなります。しかし、集まったお客さんの話を聞けば、どんな商品を販売すればいいかは完璧に分かります。

しかも、お客さんの意見をもとに商品を作るので、「こんなサービスをありがとう!」とたくさんの人から感謝されます。しかも、感謝されるのと比例して収入も増えていくので、最高のやりがいを感じることができます。

まとめ:音楽で起業した僕が生計を立てている具体的な方法

今回は、音楽で起業した僕が生計を立てている、具体的な方法を紹介しました。

・ライブイベントでの起業は、数万円の資金からスタートできる

・講師業は、最も安定した収入が得やすいのでオススメ

・ミュージシャンも立派な起業であり、事務所やレコード会社に所属しなくても生計を立てることができる

・どれをやるにせよ、お客さんを集めるために、まずは発信をすべき

・お客さんが集まったら、どんなサービスを求めているか話を聞いて、それに合わせた商品を販売すれば売れる

音楽が好きな人にとって、この分野で起業して生計を立てられることは、最高の幸せです。ぜひ、あなたにもその喜びを体感して欲しいです。

この記事が役に立てば嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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