ライブハウスにおける「対バン」とは~意味・流れ・メリットを解説

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こんにちは。ライブイベント制作者・音楽プロデューサーの武藤です。

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Twitter:@ongakuhint

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こんにちは、武藤です。

ライブハウスや音楽シーンにおいて、「対バン」という言葉を耳にしたことがある人は多いと思います。しかし、あまり音楽に詳しくない人にとっては馴染みが無い言葉です。そこで、この記事ではその意味を分かりやすく解説します。

「対バン」の意味

「対バン」とは、1日のライブイベントにおいて、複数のアーティストが順番に演奏する形で共演することを意味します。そして、このような形のライブイベントのことを「対バン形式」や「対バンライブ」と呼びます。

また、「AとBが対バンする」のように、「共演する」という意味の動詞として使われることもあります。あるいは、「今日の対バンはどんなバンド?」というように、「共演相手」のことを「対バン」と呼ぶこともあります。

なお、「対バン」という言葉と逆の意味を現す言葉として「ワンマン」という言葉があります。1日のライブイベントにおいて、1組のアーティスト(=one man)が出演するライブイベントは「ワンマンライブ」と呼ばれます。

ちなみに、対バンライブの中でも、2組のアーティスト(=two men)が出演するライブイベントは「ツーマンライブ」、3組のアーティスト(=three men)が出演するライブは「スリーマンライブ」と呼ばれます。

「対バン」の語源・由来・正式名称

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「対バン」という言葉の語源や由来については、さまざまな説があります。そのなかでも、「バンド同士の対決」という言葉の略称であるという説が有力です。

しかし、「対決」という言葉を語源としているものの、共演者同士が敵意やライバル心をむき出しにすることはほとんどありません。実際には、ただ単純に「共演する」という意味で「対バン」という言葉が使われています。

また、「対バン」の「バン」は「バンド」という言葉が語源ですが、ソロアーティストなど、バンド形式以外のアーティストが出演するライブイベントでも「対バン」という言葉が使われることが多いです。

対バンライブを行う目的・理由・メリット

対バンライブを行う理由は主に2つあります。

一つは、新規ファンの獲得です。対バンライブでは、それぞれの出演者が集客を行います。このため、それぞれの出演者は、共演者が集客したファンにも自分の演奏を見てもらうことができます。すなわち、新たなファンを獲得できるチャンスを得ることができます。

次に、全体の集客数を増やすことです。たとえ1組のアーティストだけでは大きな集客が見込めない場合でも、複数が集まることで全体の集客を増やすことができます。これにより、それぞれのアーティスト単独では満員にできないような大きな会場でライブを開催することができます。

対バンライブの流れ・タイムテーブル

対バン形式のライブの流れやタイムテーブルは、例えば次のような形になります。

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OPEN(開場)・START(開演)時刻

会場に来場者が入場できるようになる時刻をOPEN(開場)時刻と言います。そして、実際に演奏者が演奏を開始する時刻を、START(開演)時刻と言います。

ライブハウスでは、場内アナウンスなどが流れることは少なく、START時刻と同時に、1組目のアーティストがいきなり演奏を開始する場合が多いです。

オープニングアクト(前座)

対バン形式のライブの冒頭では、「オープニングアクト」と呼ばれる前座が演奏を務める場合があります。また、オープニングアクトと他の出演者の扱いに差が無い場合もあります。

演奏時間

対バン形式のライブでは、複数のアーティストが一度に同じステージに上がることは珍しいです。基本的には、それぞれのアーティストに時間が割り当てられ、順番に演奏します。

上のタイムテーブルでは、アーティストが30分ずつ均等に演奏時間を割り当てられています。しかし、これはあくまで一例であり、演奏時間は均等でない場合もあります。

また、各出演者に配分される時間も、その日のライブイベントによって異なります。このため、各出演者が何曲演奏するかも、配分された時間に応じて異なります。

転換時間

また、1組のアーティストが演奏を終了すると、そのアーティストは自分の使用した楽器や機材をステージから降ろす必要があります。また、次に演奏を開始するアーティストは、使用する楽器や機材をステージ上で準備する必要があります。

このため、アーティストが演奏を終了してから、次のアーティストが演奏を開始するまでには一定の時間がかかります。この時間のことを、「転換時間」と呼びます。この言葉は、「転換」と省略されて呼ばれることが多いです。

上のタイムテーブルでは、アーティストとアーティストの間に、10分間の転換時間が用意されています。

ゲスト

対バンライブでは、「ゲスト」と呼ばれるアーティストが出演することがあります(ゲストバンドなどと呼ばれます)。ゲストは、他の出演者と比べ知名度や実績が高いです。

ゲストはその日の対バンライブの目玉となります。多くの場合、ゲストの出演順は1番最後である場合が多いです。

アンコール

対バンライブでは慣例として、最後に演奏したアーティスト(上記の場合:アーティストD)がアンコールを務めます。

私の企画するライブでは、お客様の採点によって選ばれたアーティストがアンコールを務めますが、これは非常に特殊な形式です。

終了時刻

アンコールの演奏が終了次第、ライブイベントは終了となります。

タイムテーブルや出演順の公開・非公開

対バンライブでは、タイムテーブルや出演順を公開しない主催者が多いです。例えば、ライブハウスのホームページを見ても、出演者名とOPEN・START時間が表記されているのみの場合がほとんどです。

このため、お客様にとっては「目当ての出演者の出演時間が分からない」「終了時刻が分からない」という不便な事態が起きます。仮に出演者や会場に問い合わせても、教えてくれる場合と教えてくれない場合があります。

ちなみに私は、お客様の不便を解消するためにも、タイムテーブルを公開すべきと考えています。このため、私がイベントを主催する際は、必ずホームページにタイムテーブルを公開するようにしています。

以上が、全国のライブハウスで行われている「対バンライブ」の詳細です。

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