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無所属アーティストは起業家である

レコード会社や事務所に所属せずに音楽活動を行う「無所属アーティスト」という生き方は、実は「起業家」そのものです。

代表:武藤
著者 ムトウ企画:武藤

組織に所属しない音楽ビジネス

この文章を読んでいるあなたはすでに違うと思いますが、今でも多くのアーティストや業界関係者が「デビュー=プロ=成功」という過去の常識に囚われています。私は「組織に所属する意味はもはや無いため、どこかに拾ってもらうことを目指すのではなく、自分でアーティストビジネスをしましょう」と言っています。

しかし「組織に所属せずビジネスをする」という生き方は、ほとんど馴染みがあるものではありません。なので、私がものすごく特殊なことを提案しているように思えるかもしれません。

多くの人は、組織に所属することでお金を稼いでいます。例えば、あなた自身が会社員かもしれません。あるいは、あなたの親戚や友人も全員、会社員かもしれません。

アルバイトでも同じで、ほとんどの人がお金を稼ぐために何らかの組織で働いています。

よって、「組織に所属せずビジネスを行いましょう」という私の文章を読み進めながらも「この人は何か怪しい商売を薦めようとしているのではないか」と考えている人もいるかもしれません。

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起業家と呼ばれる人たち

自分でビジネスを行う人たち

しかし世の中にはすでに、組織に所属せず自分でビジネスを行ってお金を稼いでいる人たちがいます。それが起業家と呼ばれる人たちです。

「起業」というと、銀行から巨額の借金をして、オフィスを構えて、社員を雇って…というイメージがあります。

もちろんこのようなスケールの大きい起業も存在しますが、基本的には「組織から独立して自分でビジネスを行う」のであればそれはすべて起業です。

会社員やアルバイトであれば入社試験や面接を受けて採用してもらい、その会社を通じてお客様とつながり、その会社から給料という形でお金をもらいます。

起業の場合はそうではありません。自分で直接お客様とつながり、お客様から直接お金を頂くのが起業です。

あなたの身の回りの起業家

例えば、自宅に生徒を集めて月謝を取り、ピアノ教室や学習塾を開くのも起業です。カフェやレストラン、ライブハウスなど、自分の店を持つことも起業です。

また、古本屋で安く買ってきた本をネットで高く売り、その差額でお金を稼ごうとするのも起業です。あるいは、面白い動画をサイトにアップして、そこに広告を貼り付けて広告収入で稼ごうとするのも起業です。

「起業家」と言われると遠い存在のように思えますが、こう考えると、私たちの身の回りにも起業をして生計を立てている人はたくさんいるということが分かります。

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アーティストは起業家である

この文章を書いている私自身も起業家です。現在イベント制作、サイト運営、コンサルティングなどで生計を立てていますが、私はイベント会社の社員でもなければ、コンサルティング会社の社員でもありません。

あなたも、組織に所属することなく、音楽でお金を稼ぐ仕組みを作ろうとしています。よって「自分は起業家である」と考えて間違いありません。

「組織に所属せずお金を稼ぐ」というと、何か特殊なことをやるようなイメージを持つことがあります。しかし、決して難しく考える必要はありません。

「ピアノ教室の先生」「カフェの経営者」など、世の中に色々な分野の起業家がたくさんいる中で、あなたは「音楽」という分野で起業をするだけに過ぎません。

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起業家であると自覚する

99%のアーティストは「あなたは起業家です」と言われるとポカーンとしてしまいますが、この文章を読んだあなたは、私が言う意味を理解していただけたと思います。

そして、起業家であるからには、稼ぐための仕組み作り=経営を学ぶ必要があります。経営が出来るようになれば、アーティストとしてお金を稼ぐことが可能です。

例えば本屋に行くと、経営者や起業家のための宣伝方法や集客術を書いた本はたくさんあります。このとき多くのアーティストは「自分は起業家である」という意識が無いため、自分には関係無いと思いスルーしてしまいます。

しかし、これらを手に取って学べる部分もたくさんあります。業種が違っても、ビジネスの本質は同じです。実際に読んでみると分かりますが、あなたのやろうとしていることが「アーティスト経営」であっても、「カフェ経営」の本からも学べることはたくさんあります。

自分が起業家・経営者であることを自覚すると、世の中に溢れる起業家や経営者向けのあらゆるコンテンツが自分に向けられたものであることが分かります。私の文章からだけではなく、それらから吸収できることもたくさんあるはずです。

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