ピアノ教室を運営していると、月謝を値上げしたいと思うことがありますよね。しかし、生徒から反感を買ったり、辞めてしまったりしないかと、不安になる人も多いはずです。
僕も、音楽イベント制作や講師の仕事をしてきましたが、料金の値上げにはとても勇気が必要でした。納得してもらえなかったり、お客さんが離れたりと、失敗することも多くありました。
しかし、試行錯誤の結果、納得してもらえる値上げの方法を発見することができました。そこで今回は、月謝を値上げするメリットや、具体的な方法について解説します。
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もくじ
月謝を値上げ改定する3つのメリット
まずは、月謝を値上げ改定する3つのメリットを理解しておきましょう。
労働時間を変えずに収入を上げられる
ピアノ教室を運営する上で、収入は大切です。もし収入が低く、教室を続けられなくなれば、生徒を悲しませることにもなります。
収入は、基本的に「生徒数 × 月謝」となります。このうち、ほとんどの教室は生徒を増やそうとします。
確かに、生徒が増えれば収入も増えます。しかし、ほとんどの教室にとって、生徒の数を増やすのは難しいことです。また、もし成功したとしても、それに比例して労働時間も増えることになります。この結果、満足に休みも取れず、ストレスを抱えやすいです。
しかし、月謝を値上げ改定できれば、生徒数や労働時間を増やさずに収入を伸ばせます。
質の高い生徒が集まるようになる
ピアノ教室の講師は、生徒との関係性に悩む人が多いです。特に、非常識、やる気がない、クレーマー体質の人は困ったものです。
このような生徒が多いと、ピアノ教室の仕事を楽しむことができません。実際のところ、精神的に疲弊してしまう人も多いです。
そして、教室にこのような生徒を引き寄せてしまう原因は、月謝が安いことにある可能性が高いです。
月謝が安いと、あなたに対して敬意を持たない生徒が集まりやすくなります。なぜなら、「とりあえず安くピアノ教室に通いたい」という理由で集まるからです。
しかし、月謝を値上げすることで、「高くてもぜひこの教室でピアノを習いたい」という生徒が集まりやすくなります。月謝が高いほど、この傾向は強くなります。
そのような人たちは、やる気に満ち溢れていますし、あなたに対して失礼なことはしません。
多くの人は、「月謝が高いほどクレームが増えそう」と考えます。しかし、実際には月謝が安いほどクレームが増えます。
月謝の料金は、生徒があなたに対して払う敬意に比例します。よって、月謝を値上げするほど、質の高い顧客を集めることができます。
月謝の値上げを納得してもらう2つのポイント
ここからは、月謝の値上げを納得してもらうために大切な、2つのポイントを紹介します。
学年や教本で値上げする場合は、ルールを入会時に伝える
教室によっては、生徒の学年や使っている教本に応じて、月謝が変わる場合もあります。このようなシステムを採用している場合は、入会時に必ずそのルールを伝えるようにしてください。
確かに、将来の値上げをお知らせするのは気が引けるかもしれません。しかし、この告知が不十分だと、生徒の反感を買います。お互い嫌な思いをするのを避けるため、必ず入会時にルールを伝えるようにしましょう。
ただ、この記事を読んで「伝えていなかった!」と気づいた場合も、決して手遅れではありません。この場合は、なるべく早く伝えるようにしましょう。値上げは早く伝えるほど、反感を買いにくいです。
最低でも3ヶ月前、可能ならば1年前にお知らせする
次に、生徒全員の月謝を一律で値上げする場合を考えます。このときは、最低でも値上げの3ヶ月前に、出来れば1年前にお知らせをしてください。
月謝の値上げは、告知から改定までの時間が長いほど、納得してもらいやすいです。なぜなら、生徒は心の準備ができるからです。また、値上げ後もあなたの教室を続けるか、他の教室に通うかという検討に時間をかけることもできます。
逆に、「来月から値上げします」など、お知らせから改定までの時間が短いほど、反感を買う可能性が高いです。
値上げの反感や生徒減少を最小限にする方法
ただ、それでも値上げ改定に不安を抱える先生は多いです。
値上げして最悪なのは、既存の生徒が辞めてしまい、新しい生徒も集まらないことです。これでは、収入も減少してしまい、何のために値上げしたのか分かりません。
そこで、このような事態を防ぐ対処法が存在します。
これから入会する生徒だけ値上げする
それは、これから入会する生徒だけ値上げするという方法です。
例えば、月謝を7,000円から8,000円へと値上げしたいとします。このとき、今いる生徒の月謝は7,000円のままにして、これから入塾する生徒だけ月謝を8,000円にします。
これには、2つのメリットがあります。
まず、値上げによる既存の生徒の反感や、退会を完全に防げることです。「月謝を8,000円に値上げしますが、◯◯さんは前からお世話になっているので7,000円のままでいいですよ」と言えば、お得感さえ感じてもらうことができます。
さらに、この方法のすごいところは、値上げした月謝でも生徒が集まるのかを実験できることです。
2つの選択肢
そして、値上げしても新規の生徒が集まると分かったとします。これだけで、教室の収入は増えます。なので、それで良しとする方法もあります。
あるいは、これに続いて、以前から在籍している生徒の月謝も値上げする選択肢もあります。すでに「値上げしても生徒は集まる」と分かっているため、生徒が辞めてしまっても、ダメージが小さくて済みます。
値上げが不安な教室が抱える2つの課題と解決方法
値上げへの不安の根底には、2つの根本的な原因があります。
1つ目は、集客への不安があります。
例えば、あなたの教室が大人気であり、新規入塾が半年待ちであり、問い合わせが殺到している状況ならばどうでしょうか。これなら、退会を恐れる気持ちは無くなりますよね。
2つ目に、他の教室と差別化できていないことがあります。
少しの値上げで退会されてしまうということは、厳しめに言うと「ぜひこの先生から教えてもらいたい」と思われていないということです。
逆に、「絶対にこの先生がいい」と思われていれば、多少の値上げで退会されることはありません。
つまり、月謝の値上げを怖いと感じてしまう教室の先生は、集客と差別化に課題があるということです。したがって、これを解決しなければなりません。
そこで、僕が実際に結果を出してきた、インターネットを使った独自の集客手法があります。この方法は、よくある怪しいセミナーのような「簡単に生徒が集まる方法」ではありません。実際、そのような方法などこの世に存在しません。
この方法は、最低でも1年はコツコツ努力をする必要があります。しかし、そこを乗り越えれば、毎月生徒が自動的に増えていく仕組みを構築できます。さらに、「ぜひともこの先生から習いたい」という差別化もでき、他の教室より高い月謝でも生徒が舞い込むようになります。
この仕組みを作る方法をすべて解説した、動画レッスンをすべて無料でプレゼント(準備中)しています。ぜひ、これを活用してみてください。
まとめ:月謝の値上げ改定を納得してもらうには
今回は、ピアノ教室が月謝の値上げ改定を納得してもらう方法を解説しました。まとめると、次の通りとなります。
・値上げは収入が上がり、質の高い生徒が集まるという多くのメリットが存在する
・告知から値上げまでの期間が長いほど、納得してもらいやすい
・新規入会者だけを値上げすることで、生徒の反感や減少を防ぎ、新価格の実験もできる
・オンラインを使った集客に取り組むことで、自動的に生徒が増え、値上げに耐えられる差別化もできるようになる。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
