ピアノのやる気がない生徒のモチベーションを引き出す3つの方法


ピアノの先生が悩むのが、やる気のない生徒への対処法です。

やる気を感じないので、教えていても楽しくないし、やりがいを感じない。せっかく通ってもらっているのに、生徒のピアノも上達しない。お互いにとって、最悪の状況ですよね。

そこで今回は、ピアノの先生が、生徒のやる気を引き出す3つの方法を解説します。1つずつ実践していくことで、やる気のない生徒に悩むことはなくなります。

基礎的な練習へのやる気を引き出すには

基礎練習に対するやる気を持てない生徒は多いです。僕も、基礎的な練習が嫌いな子どもでした。こんな単調な練習はやめて、早く自分の好きな曲を弾きたいとばかり思っていました。

もちろん、基礎的な練習は欠かせません。基礎があるからこそ、それを応用して曲が弾けます。しかし、生徒からすると、基礎練習をする意味を理解できないのです。

「なんでこんな練習をしなきゃいけないんだろう」という意識があると、やる気が出ないのは当然です。そこで、いま生徒が取り組んでいる練習が、生徒の目標とどう関係しているのかを説明してあげましょう。

ここを納得してもらえれば、「基礎練習が目標達成のために大切なんだ」と自覚できます。そして、やる気が出てきます。

また、生徒が曲を弾けるようになったとき、基礎練習との関係性を伝えるのも有効です。例えば、「あのテキストで練習したから、ここをスムーズに弾くことができるんですよ」などと伝えます。

すると、生徒は「あの単調な練習が、こんなところで役に立っているのか」と理解できます。つまり、基礎練習と、自分の好きな曲を弾くことが、頭の中で完全に繋がるのです。

そうすれば、今後の基礎練習に対しても「きっとこれが役に立つのだろう」と考えられるようになります。そして、今まで以上のやる気が出てきます。

「先生のために頑張ろう」とやる気を引き出すには

生徒のやる気を引き出すには、「一生懸命教えてくれる先生のためにも頑張ろう」と思ってもらうことが有効です。

そのためには、生徒から好きになってもらうことが大切です。そこで、生徒とピアノ以外の話をすると良いです。学生なら、学校や部活、恋愛相談などに乗るのも良いでしょう。大人でも、雑談や家族のことについて話すのも良いです。

すると、生徒は「この人は単にピアノを教えてくれるだけの存在ではないのだな」と認識するようになります。そして、あなたに好感を持つようになります。

ただ、あなたは「ピアノを教えるのが仕事なのに、それ以外の話をするのはどうなのだろう」と思うかもしれません。しかし、それによって生徒があなたを好きになり、やる気が増すのであれば、ピアノの上達に役立っていることになります。

極端な話、会話だけで終わってしまうレッスンがあっても問題ありません。ピアノの先生は、技術を教えることだけではなく、やる気を引き出すことでも、生徒の上達に大きく貢献できます。

習い始めた頃のやる気を思い出させるには

誰かの演奏を聴いて、自分も弾けるようになりたいと思い、ピアノを習い始める人は多いです。これは、僕もそうでした。

しかし、習い始めた頃の気持ちを忘れてしまう生徒は多いです。そして、練習に対するやる気を失っていきます。

そこで、あなたが生徒に演奏を聴かせてあげることが有効です。そうすれば、「ピアノを弾けるようになりたい」という気持ちを、明確に思い出させることができます。

生徒にとって、生で演奏を聴ける機会はほとんどありません。あるとしても、高いチケット代を払って、コンサートに行かなければなりません。

レッスンの途中、たった5分でも良いので、ぜひ演奏を聴かせてあげてください。生徒が好きな曲を演奏したり、リクエストに答えたりするのも有効です。そのたびに、生徒のやる気を大きく引き出すことができます。

まとめ:ピアノのやる気がない生徒への接し方

今回は、ピアノに対するやる気のない生徒への接し方を解説しました。

また、ピアノ以外の話をしたり、相談に乗ったりすることで、生徒から好感を持ってもらうことができます。そして、「この先生のために頑張って練習しよう」という、やる気を引き出すことができます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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