ピアノの講師を目指すとき、気になるのが必要な技術のレベルです。「自分のレベルで講師になれるのだろうか」と不安になるのも当たり前です。
ほとんどの人が、ピアノ講師に必要なレベルを誤解しています。必要な基準に達しているにも関わらず、勝手に諦めてしまう人は多いです。
そこで今回は、ピアノ講師に必要なレベルについて解説します。そして、レベル以外に大切な要素についても解説します。
もくじ
ピアノ講師として求められるレベルとは
ピアノ講師に必要なレベルは、とてもシンプルです。それは、「生徒よりも高いレベル」です。
自分より上手い人に、ピアノを教えるのは難しいです。一方で、自分よりもレベルが低い人には、何かしら伝えられるはずです。
また、あなたがピアノを習う場合も、自分よりレベルの高い講師を求めるでしょう。
つまり、教える相手によって、求められるレベルは大きく異なります。例えば、「ピアノを触ったこともない生徒」よりも、「3歳からピアノを続けてきた音大生」を教える方が、高いレベルが求められます。
一方で、講師になるための、絶対的なレベルの基準は存在しません。「この曲が弾ければOK」「これくらいの学歴があればOK」というものはありません。
あくまで、生徒のレベルを上回っていることが、講師として教えるための条件です。
あなたがすでに講師レベルである理由
このことを考えると、あなたはすでに、講師として活躍できるレベルにあると言えます。
あなたは、講師になることを考えているはずです。ということは、すでにピアノの経験があるはずです。
よって、少なくとも未経験者よりは、すでに高いレベルにあります。よって、初心者を相手にする限り、すでに講師として活躍できます。
世の中には、初心者の数が1番多いです。ピアノに限らず、楽器は途中で飽きたり、辞めたりする人が圧倒的に多いです。よって、初心者よりも中級者の数は少なく、中級者よりも上級者の数は少ないです。
また、中級者以上になると、すでに講師から習っている場合がほとんどです。よって、新しく先生を探すことは少ないです。
したがって、あなたはすでに、多くの人を指導できるレベルにあります。
なお、このように言うと「生徒が自分よりも上手くなったらどうしよう」と考える人がいます。そのお気持ちは、よく理解できます。
ただ、あなたの技術レベルは、教えながらでも向上させることができます。講師を始めたからといって、成長がストップするわけではないのです。よって、よほどサボらない限り、生徒に追いつかれることはありません。
レベルよりもピアノ講師に大切なこと
ピアノ講師を目指す場合、自分のレベルばかりに意識が向きがちです。しかし、講師の成功には、他にも大切なことが複数あります。
その証拠に、圧倒的なレベルの技術があっても、講師として成功しない人はたくさんいます。ここからは、レベル以外の大切な要素をお伝えします。
生徒に共感できる能力
ピアノ講師としての成功には、生徒に共感する能力が大切です。なぜなら、生徒は常に悩みを抱えており、それを解決したいと考えているからです。
自分のレベルが高くても、この能力が欠落している講師は多いです。よって、生徒が何につまづいているのか分かりません。ひどい場合、「なんで弾けないんだ」と生徒に対して怒り始めます。
このような講師は、生徒から「先生は自分の気持ちを分かってくれない」と思われます。そして、生徒が少しずつ減少していきます。
逆に、生徒がどこで行き詰まっているのかを理解し、解決策をアドバイスすると喜ばれます。そして、人気のピアノ講師になれます。
このことから、生徒に共感する能力は、技術レベル以上に大切です。
分かりやすく教える能力
ピアノ講師としての成功には、分かりやすく教える能力が大切です。これにより、生徒が教えを理解しやすくなり、上達が速まるからです。
音楽には、感覚的な部分が大きいです。だからといって、「なんとなくこんな感じで弾いてみて」と言っても、生徒には伝わりません。
このような教え方をしてしまうと、自分のレベルは高いのに、生徒を育てることができない講師になってしまいます。
そうならないためにも、感覚を言葉にして伝える能力が求められます。これができると、「この先生の教えは分かりやすい」と思われます。
このように、分かりやすく教える能力は、技術レベル以上に大切です。
生徒を集客するための知識
ピアノ講師として成功するには、集客の知識が必要です。なぜなら、生徒が集まらなければ、講師として生きていくことはできないからです。
ほとんどの講師には、これが欠落しています。ポストにチラシを入れたり、ホームページを作ったりするだけです。これでは、生徒はなかなか集まりません。
この結果、ピアノ講師の多くは、生活していけるだけの収入を得られません。
今の時代は、ブログまたはYouTubeを活用することで、生徒が向こうから申し込んでくる仕組みを構築できます。また、インターネットを活用することで、自宅から全国にレッスンを提供できるようになります。
このように、技術のレベルよりも、集客をするための知識が大切です。
ピアノ教室の集客方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ピアノ教室に生徒が集まらない!自動で生徒を増やす最新の集客法
まとめ:ピアノの講師に求められるレベルとは?
今回は、ピアノの先生として求められるレベルを解説してきました。
講師に求められるレベルは、生徒よりも上手いことです。逆に、自分よりも高いレベルの相手を教えるのは難しいです。
このことを考えると、初心者を相手にすれば、あなたは講師になれるレベルにあると言えます。なぜなら、世の中で最も数が多く、困っているのは初心者だからです。
また、レベルが高くても、講師として成功しない人は多いです。生徒の悩みを理解する能力・分かりやすく教える能力・生徒を集客する知識があって、はじめて生徒が集まるようになります。
僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
