「個人で独立してピアノ教室を開業したい」と考える人は多いです。
ただ、「開業資金を用意できるか不安」「教室の開き方や始め方が分からない」という不安もつきものです。
この記事では、ピアノ教室の開き方・始め方を解説していきます。しかも、独立に必要な資金を限りなくゼロに抑えることができます。
もくじ
ピアノ教室の開業場所を決める
ピアノ教室の開業・独立を考えるとき、その場所を決める必要があります。これには、次の4つの選択肢があります。
・自宅を教室にする
・教室用の物件を借りる
・音楽スタジオを借りる
・インターネット上で指導を行う
どれを選ぶかによって、成功の難しさや、必要な開業資金が変わってきます。
このうち、「音楽スタジオを借りる」+「インターネット上で指導を行う」の2つを組み合わせることをオススメします。
それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
自宅を教室にする
個人がピアノ教室を開業するとき、自宅に生徒を招く講師がいます。僕自身も、このような教室に通った経験があります。
メリットとしては、追加の家賃がかからないことがあります。また、移動をする必要がないため、「通勤時間」がゼロになるのも魅力的です。
一方で、次のどれかに該当する場合、自宅を教室にするのは難しいです。
・自宅のアクセスが悪い
・自宅に十分な広さがない
・アパートやマンションで、ピアノの演奏ができない
また、ピアノの音は、近隣の迷惑となる可能性があります。よって、防音工事が必要になることもあります。
ただ、防音工事の費用は高額です。これには、1000万円近い資金を求められることもあります。
なお、生徒を集めるために、自宅の住所を公開することになります。このことは、嫌がらせや、ストーカー被害に繋がる可能性もあります。よって、あまりオススメはできません。
これらを考慮した上で、自宅を教室にするか考えてください。
教室用の物件を借りる
ピアノ教室を開業するとき、専用の物件を借りる方法もあります。「ピアノ教室 物件」などと検索すると、防音が施された建物が見つかります。
ただ、これはオススメできません。なぜなら、毎月の家賃がかかるからです。敷金や礼金も含めれば、非常に大きいです。
特に、開業当初は生徒が集まりにくいです。よって、赤字を垂れ流すことになる可能性が高いです。
このような理由から、ピアノ教室の開業では、新たに物件を借りるのはオススメできません。
音楽スタジオを借りる
ピアノ教室を開業するとき、音楽スタジオを使う方法があります。これは、ピアノの練習や、レッスンのために使われる施設です。
多くの場合、1時間単位で借りることができます。グランドピアノが置かれ、防音も完備されています。
音楽スタジオの利用は、とてもオススメです。なぜなら、開業資金を大幅に抑えられるからです。
物件を借りれば、月に何万円もの資金が消えていきます。しかし、音楽スタジオは、1時間あたり1500円程度で借りることができます。よって、資金を大幅に抑えることができます。
「音楽スタジオ ピアノ 地名」などと検索すれば、音楽スタジオを見つけることができます。個人であっても、電話やホームページから簡単に申し込めます。
教室の開業当初から、生徒が殺到する可能性は低いです。よって、最初はレッスンの予約があるときだけ、スタジオを借りれば十分です。
このように、音楽スタジオを利用することで、開業資金を抑えられます。
インターネットで指導を行う
個人がピアノ教室を開業するとき、インターネットで指導を行うことも可能です。こちらも、非常にオススメの方法です。
ピアノ教室というと、生徒と直接会って教える形が一般的です。これだと、近くに住んでいる生徒にしか教えられません。
よって、なかなか生徒が増えません。また、生徒が引っ越す場合、高い確率でやめてしまいます。
インターネットで指導を行えば、これらの問題をすべて解決できます。自宅にいながら、日本全国にレッスンを提供できるのです。
このやり方には、大きく分けて「テレビ電話」と「オンラインスクール」の2つがあります。片方を選んでも良いですし、両方を組み合わせるのもオススメです。
無料のテレビ電話サービス
テレビ電話サービスを使うことで、遠く離れた生徒を指導できます。パソコンやスマートフォンがあれば、生徒とテレビ電話をすることができます。
僕も、テレビ電話で生徒を指導しています。その風景は、次のようになります。
お互いの自宅で、ピアノの前に座ります。そして、パソコンやスマートフォンのカメラで、その様子を映してもらいます。これにより、実際に会っているかのような形でレッスンができます。
テレビ電話ができるサービスとして、次のようなものがあります。
・ZOOM(ズーム)
・Skype(スカイプ)
・チャットワーク
どれも、無料で使い始めることができます。これらを活用することで、全国の生徒を指導することができます。
オンラインスクールによる自主学習
また、動画やテキストを用意し、生徒が自主学習をできるようにするのもオススメです。このような指導方法は、「オンラインスクール」と呼ばれます。
僕自身も、この形式で生徒を指導しています。専用のサイトを作り、そこにレッスン動画を並べています。日本全国の生徒が、再生して学習を進めていきます。
また、メールやチャットで質問を受け付けることでも、さらに満足度を高めています。
動画やテキストを見てもらう形なので、時間を合わせる必要がありません。忙しい生徒からも、非常に喜ばれる方法です。
このように、ピアノ教室の開業は、オンラインスクール形式でもできます。
開業届けを出す
開業の場所が決まったら、税務署に届け出を行う必要があります。とはいえ、難しいことは1つもありません。
印鑑を持って地域の税務署に行き、「個人事業の開業届けを出したいのですが」と伝えてください。すると、職員の方が親切に対応してくれます。不安なことがあれば、その場で質問をすることもできます。
多くの場合、1枚の届出書をもらい、それを提出して終わりです。資金がかかることもありません。「これだけで開業独立できてしまったのか」と拍子抜けするかもしれません。
このように、税務署に届け出をすることで、ピアノ教室を開くことできます。
開業した教室に生徒を集める
教室を開業しても、それだけでは収入を得られません。今度は、どのようにして生徒を集めるかを考える必要があります。
ここでも、インターネットを活用することで、費用を限りなくゼロにできます。自宅にいながら、全国からの集客が可能です。
手段としては、「ブログ」か「YouTube」がオススメです。なぜなら、これらのメディアは「検索」からの集客ができるからです。
例えば、あなたが読んでいるこの記事にも「ピアノ 教室 開業」などと検索して訪れる人がたくさんいます。
投稿が検索に表示されると、それが消えることはありません。よって、自動で生徒が集まるようになります。
開業後の集客については、以下の記事を参考にしてみてください。
→ピアノ教室に生徒が集まらない!自動で生徒を増やす最新の集客法
まとめ:ピアノ教室の開業・独立
今回は、ピアノ教室の開き方・始め方を解説してきました。まとめると、次の通りとなります。
・ピアノ教室の開業には、自宅で教える、物件を借りる、音楽スタジオを借りる、インターネットで指導するという4つの選択肢がある
・音楽スタジオを借りるか、インターネットで指導をすることで、開業資金を大幅に抑えることができる
・地域の税務署に行き、開業届を出すとピアノ教室を開業できる
・ブログやYouTubeを使って、教室に生徒を集客する
この記事を読んだあなたの、教室開業・独立が成功するよう、応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
