ピアノ教室のホームページ作成を業者に依頼しても効果がない理由


ピアノ教室の生徒を増やすために、ホームページは非常に重要です。

このとき、多くの人はホームページの制作業者に依頼します。制作費は安くても5万円を超え、高いと50万円近くなる場合もあります。さらに、毎月の保守費用まで請求されます。

確かに、綺麗でオシャレなホームページを納品してもらえます。それを見て、「これなら生徒が集まるだろう」と期待が膨らみます。

しかし、1ヶ月経っても、2ヶ月経っても、全く問い合わせがないことに気づきます。そして、画面に表示された自分のホームページを見ながら、首をかしげることになります。

なぜ、このような事態になってしまうのでしょうか。

今回は、ピアノ教室のホームページ制作を業者に依頼しても効果がない理由を解説します。この記事を読むことで、質の低い業者に仕事を依頼して、お金をドブに捨てることがなくなります。

さらに、どのようなホームページを作成すれば生徒増に繋がるのかまで、徹底的に解説します。

業者に依頼しても効果がない理由

まずは、ホームページ作成を依頼しても生徒が増えない理由を解説します。

僕は、ウェブマーケティングの仕事はしていますが、ホームページの制作業者ではありません。このため、公平な視点から、彼らの問題点についてお話ししていきます。

ホームページ制作業者は集客のプロではない

まず、ホームページ制作業者は、集客ではなくデザインのプロであるということを理解する必要があります。

ほとんどのピアノ教室は、ホームページに関する知識がありません。このため、綺麗なホームページさえ作れば、生徒が集まると考えています。

しかし、実際には「綺麗なホームページ」と、「集客ができるホームページ」は明確に違います。むしろ、デザインの綺麗さを追求するほど、集客できなくなってしまうことが多いです。

集客ができるホームページの構成は、非常にシンプルなものが多いです。このため、デザイン性を重視する人からすると、物足りなく感じることが多いです。

業者の「実績」を見れば実態がわかる

ホームページ制作業者によっては、「実績」を紹介していることがあります。しかし、そこには、今までに制作した教室のホームページのURLが掲載されているだけです。

つまり、「こんな綺麗なホームページが完成しますよ」ということを実績として挙げているわけです。

そして、それを見た知識のないピアノ教室が、「私もこんなホームページを制作してもらいたい」と依頼をするわけです。

しかし、ちょっと待ってください。あなたは「こんなものは実績ですらない」ということに気づく必要があります。

ホームページ制作を依頼する目的は、生徒を増やすことです。決して、綺麗なホームページを作って、自己満足に浸ることではありません。

したがって、実績とは「問い合わせ件数が増えた」「教室の売り上げが◯◯円増えた」という内容でなくてはなりません。

デザインを実績として掲げていることからも、彼らが集客のプロではなく、デザインのプロであるという実態が分かります。

ピアノ教室側の無知にも問題がある

それでは、ホームページ制作業社は詐欺まがいの商売なのでしょうか。もちろん、そういう見方もできなくはありません。

ただ、ホームページ制作を依頼するピアノ教室側にも、大きな問題があります。具体的には、「デザインが良い=集客ができる」と考えていることです。

例えば、ここに2社の制作業者があるとします。一社は、綺麗でオシャレなホームページを提案します。もう一社は、デザインはシンプルなものの、集客ができるホームページを提案します。

このとき、ほとんどのピアノ教室が前者に依頼します。逆に、シンプルなデザインの業者は、教室側から「もっと綺麗なホームページがいい」と思われ敬遠されます。

つまり、綺麗なホームページを提案する業者ほど、たくさんの依頼を取れるのです。こうなると、デザインばかりを重視する業者が増えるのは当たり前です。

生徒が集まるホームページを作成する具体的な方法

それでは、どのようなホームページを作成すれば、生徒が集まるようになるのでしょうか。ここからは、必要な要素について具体的に解説していきます。

「地域名+ピアノ教室」で検索表示を狙う

まずは、ホームページへの集客方法について紹介します。

まずは、インターネットで「地域名+ピアノ教室」と検索された際に、あなたのホームページが表示されるように努力をしてください。

なぜなら、あなたの地域で教室を探している人は、「地域名+ピアノ教室」で検索するからです。例えば、「渋谷区 ピアノ教室」と検索する人は、渋谷区でピアノ教室を探している可能性が高いです。

方法としては、ホームページのタイトルに「地域名+ピアノ教室」と入れてください。

そして、ホームページ全体の内容が充実するほど、検索に表示されやすくなります。これから紹介する内容をもとに、その作業をしていってください。

写真を活用する

ピアノ教室のホームページには、写真をうまく活用できていない場合が多いです。ここからは、どのような写真を用意すべきなのかをお話しします。

講師の写真

ピアノ教室のホームページには、講師の写真は必須です。

僕自身、今まで一貫して、ホームページ上に自分の写真を掲載してきました。お客様から、「顔を出されていたので安心して問い合わせができました」と言われた回数は数知れません。

この経験をもとに、講師をしている人にも写真を掲載するようアドバイスしています。すると、それだけで問い合わせが増えたという報告を頂いています。

ほとんどのお客様は、ホームページを見ながら複数の教室を比較します。このとき、講師の写真を掲載していない教室は多いです。

しかし、顔が分からない人に会いに行くのは、お客様にとってハードルが高いです。このため、「講師の顔が見える」という理由だけで、あなたの教室に問い合わせてくれるようになります。

教室の様子がわかる写真

次に、教室の様子が分かる写真を掲載することも大切です。外観はもちろん、玄関から部屋への道のりから、教室内の写真まで掲載すると良いです。

このとき、意識すべきなのは「未来を想像させる」ことです。例えば、「この白い建物が見えたら、この階段を登って、木のドアを開けて、左に曲がるのか・・・」と想像させることです。

これにより、「どんな場所か分からない」という不安を解消することができます。

全く写真が無かったり、数枚しか掲載していなかったりするホームページは多いです。このため、ライバルと大きく差をつけることができます。

生徒と一緒に写っている写真

生徒は、「この教室に通っている人はどんな人なのだろう」と考えます。このため、ホームページに生徒の写真を掲載できると理想的です。

そして、なるべくあなたと生徒が一緒に写ったものを用意すると良いです。生徒が一人で写っていると、「単なるイメージ画像ではないか」「そのへんから取ってきた写真なのではないか」と思われることがあります。

だからこそ、生徒と一緒に写っているものを掲載することで、「この人は本当に生徒なんだな」と思ってもらうことができます。

このとき、あなたが集客したい属性の生徒と写真を撮影するようにしてください。

お客様は生徒の写真を見るとき、「自分と同じような生徒はいるだろうか」と考えます。なぜなら、自分が場違いになることを避けたいからです。

例えば、「5歳の娘にピアノを習わせたい」と考えている親がいるとします。このとき、同じくらいの小さな生徒が写っていれば、安心して問い合わせをすることができます。

あるいは、退職後の趣味としてピアノを習いたい高齢者がいるとします。このとき、同じ高齢者の写真があれば、問い合わせをしてもらえる確率が上がります。

このように、集客したい生徒の属性も考えた上で、一緒に写った写真を掲載するようにしてください。

講師のプロフィール

ホームページに、講師のプロフィールを記載している教室は多いです。ただ、そのほとんどが記載すべきことが足りていません。

プロフィールというと、「名前」「年齢」「性別」「生年月日」を連想する人が多いです。また、「学歴」「師事した先生」「コンクールの受賞歴」などを記載する人がほとんどです。

もちろん、これらを掲載することは大切です。ただ、これには欠点があります。それは、「講師の人間性が全く見えない」ということです。

レッスンを受けるとなれば、生徒は講師に会いにいくことになります。このとき、講師の人間性が分からないと、不安はより大きくなります。そして、問い合わせを見送られてしまいます。

それでは、どのようにすれば講師の人間性が見えるようになるのでしょうか。

これまでの人生を語る

プロフィールでは、これまでの人生を語るようにします。ここから、講師の人間性が見えるようになります。

例えば、次のようなことを書くと良いです。

・生い立ち

・音楽やピアノとの出会い

・失敗体験や成功体験

・人生における転機

・教室を開いたきっかけ

ただ、これだけを見ても想像がしにくいと思います。そこで、僕のプロフィールページを参考にしてみてください。

僕は、ピアノを教えているわけではありません。しかし、音楽の世界で教える仕事をしています。このため、かなりの部分を応用できるはずです。

プロフィール

僕も、これを書いたときは「こんなものを読んでもらえるのだろうか」と半信半疑でした。しかし、生徒から「プロフィールを読んで興味を持った」と言われることはとても多いです。

理念を語る

プロフィールでは、「理念」を語ることが必要です。理念とは、ピアノを教えることに対する「思い」のことです。

例えば、次のようなものになります。

・なぜ、教室を開こうと思ったのか

・仕事にやりがいを感じるのはどんなときか

・どのような生徒にレッスンを受けてほしいか

・レッスンを受けることで、生徒にどうなってほしいか

このような理念を語ることで、講師の人柄が見えます。また、どこかに共感してもらえれば、「ぜひこの教室に通いたい」と思ってもらえます。

ほとんどの教室のホームページには、理念など書かれていません。このため、大きな差をつけることができます。

そして、あなたの教室が多少高くて立地が悪くても、生徒が集まるようになります。

住所と地図を入れる

ピアノ教室のホームページには、住所と地図が必須となります。

住所だけを掲載する教室が多いですが、これでは場所がイメージできません。最寄りの駅やバス停、近くの建物などとの位置関係を、地図にして掲載すると便利です。

レッスンの内容を記載する

ホームページには、レッスンの内容を詳しく書いてください。

まず、レッスンの価格を記載することは必須です。年齢や、通う頻度によって変動があるなら、その点も詳しく説明してください。

価格の記載がないと、お客様から警戒されてしまいます。そして、問い合わせは減少してしまいます。

この記事を読んでいるあなたは、法外な価格のレッスンを無理やり売りつけるような先生ではないと思います。もちろん、僕もそれはよく理解しています。

ただ、お客様はまだあなたを信頼していません。それに、体験や問い合わせをした生徒をしつこく勧誘する残念な教室も、一部にあることは事実なのです。

このため、価格についてはホームページにはっきりと明記してください。また、コースが複数ある場合は、それについても紹介してください。

情報を詳しく書くほど、問い合わせを受ける件数は増えていきます。

問い合わせをさせる

ここまで紹介した内容に従えば、かなり質の高いホームページが完成します。

しかし、最も重要な仕事がまだ残っています。それは、教室に問い合わせをしてもらうことです。

ホームページから問い合わせをさせる方法が下手なばかりに、獲得できたはずの生徒を失っている教室はとても多いです。

ここからは、問い合わせをさせる際のポイントを解説します。

電話番号の掲載方法を工夫する

まずは、教室の電話番号を全てのページに掲載すべきです。そして、大きく目立つようにします。

例えば、次の画像はとある音楽教室のホームページです。

このサイトのように、各ページの目立つところに、大きく番号を掲載してください。ページの左上には教室名が来ることが多いので、位置は右上が良いでしょう。

例えば、教室の電話番号が一箇所にしか記載されていないホームページは多いです。また、その文字が小さく、分かりにくい場合も多いです。

ホームページを見ているお客様が、「この教室に問い合わせよう!」と思ったとします。このとき、すぐに電話番号を見つけてもらう必要があります。

逆に、番号を探す手間があると「もういいや」と思われてしまいます。あるいは、他の用事が入り、そのまま忘れ去られてしまうことすらあります。

このようなことを避けるためにも、電話番号の掲載方法を工夫してください。これだけで、問い合わせが倍以上に増えたという事例もあります。ぜひ、今すぐ試してみてください。

お問い合わせフォームを作成する

一方で、「いきなり電話をかける勇気がない」「今は電話をかけられる状況にない」という人もいます。

このような人たちのために、電話以外の手段も用意してあげます。このとき、メールアドレスだけを掲載する教室は多いです。

このようにしてしまうと、お客様からの問い合わせを大量に逃すことになります。これは、あなたが生徒として、知らない教室に連絡する立場になれば分かります。

「メールでご連絡ください」と言われても、何から書き始めれば良いか、何を書けば良いか分からないですよね。

そして、よほど強い気持ちを持っていない限り、お客様は「もういいや」と、問い合わせを辞めてしまいます。

これを防ぐには、「お客様に極力頭を使わせない」ことが大切です。そこで、用意すべきものがフォームです。入力項目を作り、それに答えてもらう形にします。

例えば、次のようなフォームを作成します。そして、それをホームページに掲載するようにします。

このようにすることで、何を入力すれば良いのかが分かりやすくなります。フォームを導入するだけで、問い合わせ数が3倍以上に増えたという事例すらあります。

このようなフォームは、「グーグルフォーム」や「フォームメーラー」というサービスを活用することで、無料で簡単に作成できます。

なお、フォームの入力項目は、最小限度まで減らしてください。なぜなら、フォームの項目が増えるほどお客様の手間が増えて、問い合わせ数が減少するからです。

用意する項目は、「氏名」「電話番号」「メールアドレス」「見学希望の曜日」程度で問題ありません。それ以外のことは、実際に会ってから聞けば良いからです。

まずは、「問い合わせをさせる」ということが大切です。このハードルを越えやすいものにすることで、生徒の集まりやすさは大きく変わります。

全国展開をすればさらに集客しやすくなる

ここまで紹介してきたのは、教室に生徒を集めるホームページの作成方法です。ただ、せっかくホームページを活用するのなら、より多くの生徒を増やす方法が存在します。

それは、あなたの教室を全国展開することです。

本来、場所を選ばず集客ができるのがホームページの強みです。よって、あなたの教室を全国展開することができれば、日本中から生徒を獲得できます。

全国展開というと、ヤマハやカワイなどのような、大手の音楽教室を想像するかもしれません。しかし、今の時代は個人でも実現することが可能です。

インターネットを活用すれば、あなたの教室から日本全国に向けてレッスンを提供できるようになります。新たに教室を構えるわけではないため、資金はほとんど必要ありません。

あなたは今より生徒が増え、収入を伸ばすことができます。また、あなたの教えを必要としている全国の生徒にレッスンを提供できるようになるため、とても感謝されます

現在、この方法を具体的に解説した、合計15本・5時間43分を超える動画レッスンを無料でプレゼントしています。ぜひ、下のバナーをクリックして入手してください。

まとめ

今回は、ピアノ教室のホームページ作成についてお話をしてきました。

業者に制作を依頼をしても、生徒増には繋がらないことが多いです。これは、彼らが集客のプロではなく、綺麗なホームページを作るプロであることが原因です。

次に、ピアノ教室のホームページに必要な要素を紹介しました。

これらの内容を踏まえた上で、他の教室のホームページを見てみてください。おそらく、ほとんどの要素が欠落していると思います。

このことからも分かるように、ピアノ教室のホームページは質が低いです。ということは、あなたがここに書いたことを実践するだけで、ライバルと簡単に差をつけることが可能す。

あとは、やるかやらないかです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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