音楽に身近な生活をしている人であれば「レコード会社」や「レーベル」という言葉を聞いたことがあると思います。
そして、両者はたびたび同じ意味だと誤解されます。
しかし、レコード会社とレーベルは別の物です。
そこで、これら2つの関係について、以下のYouTube動画で詳しく解説します。
所属レーベルとは?音楽CDのレコード会社とレーベルの違い
「レーベル」(label)という言葉のもともとの意味は、レコードの盤面中央部に貼り付けられたラベル(label)のことです。
ここには、曲目、音楽家、レコード会社名などが記載されています。
下の写真で言うと、水色の部分がそれに該当します。
これが転じて現在では、レーベルとはレコード会社の中にある一部門のことを現す言葉になりました。
レコード会社とレーベルの関係を図で表すと、次の通りになります。
このように、レコード会社の傘下には複数のレーベルが存在します。
まず、レーベルがCDの企画や制作を行います。
そして、レコード会社がその作品の宣伝や流通を担当します。
アーティストがデビューするということは、レコード会社と契約してCDを発売することだと考えられています。
このため、「彼はソニーからデビューした」「エイベックスからデビューした」などと言われます。
しかし、厳密に言えば、アーティストはレコード会社と契約するのではなく、レーベルと契約を結びます。
そして、そのレーベルに所属する形となります。
したがって、レコード会社・レーベル・アーティストの関係を図に表すと、次の通りになります。
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音楽CDのレコード会社が所属レーベルを分ける理由
1つのレコード会社の傘下にいるアーティストでも、その音楽性やターゲットは大きく異なります。
例えば、ロックを演奏するアーティストもいれば、クラシックを演奏するアーティストもいます。
また、10代の女性をターゲットにしたアーティストもいれば、50代の男性をターゲットにしたアーティストもいます。
そこで、レコード会社はそれぞれのジャンルやターゲットに特化した部門を作ります。
例えば、「ロック系のアーティストに特化した部門」や「10代の女性をターゲットにした部門」を作ります。
そして、その部門の特色に合致するアーティストをそこに所属させます。
これが、レコード会社の傘下にあるレーベルです。
したがって、レーベルによって「ロック系のアーティストが多い」「10代の若者をターゲットにしているアーティストが多い」などの特色が存在します。
「レーベル」という考え方は、他のビジネスで考えると分かりやすいです。
例えば、教育などで有名なベネッセという会社があります。
ただ、同じベネッセが提供するサービスでも、乳幼児をターゲットとした「こどもチャレンジ」や、小中高生向けの「進研ゼミ」などに部門に分かれています。
音楽業界で言うと、「ベネッセ」がレコード会社、「こどもチャレンジ」や「進研ゼミ」がレーベルということになります。
このように、レーベルとは、アーティストのジャンルやターゲットなどによって分けられた部門であると考えてください。
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音楽CD「レコード会社」と所属「レーベル」の例
ソニー・ミュージック・エンターテインメント(レコード会社)
・SMEレコーズ(レーベル)
・エピックレコードジャパン(レーベル)
・デフスターレコーズ(レーベル)
…
エイベックス・ミュージック・クリエイティブ(レコード会社)
・avex trax(レーベル)
・rhythm zone(レーベル)
…
ユニバーサルミュージック(レコード会社)
・EMI Records(レーベル)
・UNIVERSAL J(レーベル)
・UNIVERSAL SIGMA(レーベル)
…
このように、レーベルとはレコード会社の傘下にある、音楽性やターゲットなどによって分けられた部門のことであると言えます。
ここまで述べたように、レコード会社とレーベルは別物です。
レーベルとは、レコード会社の傘下にある部門のこと、ということになります。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
