歌手やバンドがメジャーデビューする、平均的な年齢が気になる人は多いと思います。また、25歳を超えたり、30代・40代に入ったりすると、もう遅いのではないかと心配する人も増えてきます。
そこで今回は、メジャーデビューの平均年齢を解説します。また、25歳や30代・40代のミュージシャンが、遅咲きデビューを果たす方法も解説します。
もくじ
歌手やバンドのメジャーデビュー平均年齢
歌手やバンドのメジャーデビュー平均年齢は、どれくらいなのでしょうか。答えを先に言うと、18歳〜25歳が最多です。
僕は音楽の仕事をしているため、レコード会社の人とも話す機会もあります。1年に300組以上のアーティストがデビューするため、ハッキリとした平均データを出すことは難しいです。ただ、誰もが口を揃えて、18歳〜25歳が平均年齢だと言います。
25歳を過ぎると、その数は少しずつ減っていきます。30代以降になると、さらに減少します。40代以降になると、ほぼゼロに等しくなります。
このように、メジャーデビューの平均年齢は18歳〜25歳が最多です。それ以降にデビューするアーティストは、遅咲きと言えます。
25歳以降にデビューする遅咲きミュージシャンが少ない理由
それではなぜ、25歳以降に遅咲きデビューするミュージシャンは少ないのでしょうか。これには、大きく分けて2つの理由があります。
オーディションの年齢制限
25歳以降にデビューするミュージシャンが少ない理由として、オーディションの年齢制限があります。
オーディションには、年齢制限が設けられるものがあります。このうち、25歳以下までを対象とするものは多いです。逆に、30代や40代でも受けられるものは少ないです。
よって、25歳以上になると、オーディションを受けられないことが増えてきます。30代や40代になるとなおさらです。
このように、25歳を超えてデビューするミュージシャンが少ないのは、オーディションの年齢制限が理由の1つです。
デビューを目指すミュージシャン自体が減る
また、25歳以上になると、デビューを目指す歌手やバンドの数自体が減ります。これも、メジャーデビューの平均年齢が低い理由の1つです。
僕が高校生だった頃、メジャーデビューを目指す同年代のミュージシャンは多かったです。しかし、年齢が上がると共に、その数は減っていきました。30代・40代になると、さらに少なくなります。
これには、主に2つの理由があります。
人生の節目にメジャーデビューを諦める人が増える
デビューを目指すミュージシャンが減る理由として、人生の節目が多く訪れることがあります。
具体的には、就職・結婚・出産などです。自分自身や、周囲がこれらを迎えることをキッカケに、デビューを諦める人は多いです。
また、「挫折」というネガティブな形ではなく、音楽以外の幸せを見つける人も多いです。例えば、仕事でやりがいを見つけたり、家族との時間に喜びを感じたりする人も増えます。
このように、25歳以降に訪れる人生の節目をキッカケに、遅咲きデビューを諦めるミュージシャンは多いです。
メジャーデビュー以外の選択肢が目に入るようになる
デビューを目指すミュージシャンが減る理由として、他の選択肢が目に入るようになることがあります。
僕も、高校時代までは「音楽を仕事にするならデビューするしかない」と思っていました。なぜなら、それしか知らなかったからです。
しかし、デビューをしなくても音楽を仕事にできることを後から知りました。また、ミュージシャン以外にも、講師や裏方という道があることを学びました。
このように、年齢が上がるにつれて、少しずつ視野が広まっていきます。他の選択肢を見つけることで、デビューを目指さなくなる歌手やバンドも多いです。
25歳や30歳・40歳までに遅咲きデビューできないならどうする?
それでは、25歳・30歳・40歳までデビューできない場合、ミュージシャンの道を諦めるしかないのでしょうか。
実は、そうではありません。ここからは、25歳を超えた人や、30代・40代以降の人が取るべき選択肢を紹介します。
年齢制限のないオーディションを探す
オーディションには、年齢を問わないものも存在します。よって、インターネットや雑誌で探し、挑戦してみると良いです。
ただし、年齢を問わず受けられるオーディションには、詐欺的なものも多いので注意してください。
例えば、受けた人を全員合格させ、高額な登録料やレッスン料を要求するオーディションは多いです。
そもそも、音楽事務所やレコード会社は、歌手やバンドからお金を取るものではありません。むしろ、オーディションというのは、お金を出してバックアップするミュージシャンを選ぶために行われるものです。よって、金銭を要求された時点で、悪質だと思ってください。
このような手口については、以下の記事を参考にしてください。特に、30代・40代でも受けられるオーディションに多いため、注意が必要です。
→オーディション詐欺!悪徳なオーディション商法の手口の一覧を解説!
このように、年齢制限のないオーディションを探すことで、遅咲きデビューするチャンスが生まれます。
ファンを増やして集客販売の実績を作る
25歳以降で遅咲きデビューを狙う方法に、集客販売の実績を作ることがあります。これは、デビュー前のライブ集客数や、CD・ファンクラブの売り上げなどです。最近なら、動画の再生回数や、SNSのフォロワーが実績とみなされることもあります。
この方法は地道なものの、最も確実に遅咲きデビューができます。ここからは、その理由について詳しく解説します。
実績があれば年齢関係なく遅咲きデビューできる
集客販売の実績があれば、年齢を問わずデビューすることができます。この理由として、「デビュー前から売れているミュージシャンが最もデビューしやすい」という現実があります。
そもそも、レコード会社は、演奏が上手いミュージシャンをデビューさせたいわけではありません。そうではなく、高い確率で売れる歌手やバンドをデビューさせたいのです。
なぜなら、レコード会社はお金を儲けるために活動しているからです。よって、とにかくCDがたくさん売れるミュージシャンをデビューさせたいのです。
このように書くと、冷たいと感じるかもしれません。しかし、デビューを目指す以上、リアルな現実を知る必要があります。
集客販売の実績は、歌手やバンドが売れることの何よりの証明となります。デビュー前から売れている以上、デビューさせればもっと売れると考えられるのです。
実際のところ、デビューするミュージシャンのほとんどが、デビュー前から集客販売の実績を持っています。「デビューしたら売れる」のではなく、「デビュー前から売れているからデビューできる」のが実態です。
このように、集客実績を作ることで、最も確実に遅咲きメジャーデビューが可能です。
ファンを増やして実績を作る方法
集客販売の実績を作ることで「私をデビューさせたら売れますよ」というアピールができます。
レコード会社にとっては、年齢よりも売れることの方が遥かに重要です。よって、25歳・30歳・40歳以降でも遅咲きデビューができます。
実績を作るためには、ファンを増やす方法を身につける必要があります。「良い音楽をやれば勝手にファンが増える」ということはありません。よって、音楽に取り組むのとは別に、しっかり勉強をする必要があります。
最近では、インターネットを使ってファンを増やすことが効果的です。ほとんどお金をかけずに、日本全国からファンを獲得できます。
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デビューせずにミュージシャンとして生活する
また、メジャーデビューをせずにミュージシャンを目指す方法もあります。
アーティストの多くは、「デビューしなければミュージシャンとして食べていけない」と考えています。しかし、実際には逆です。むしろ、デビューをしない方が、ミュージシャンとして食べていける確率は高いです。
ここからは、これについて詳しく解説します。
デビューしたミュージシャンが食べていけない現実
メジャーデビューを果たしても、ほとんどのアーティストが食べていけない現実があります。なぜなら、CD売り上げのほとんどが、レコード会社に吸収されてしまうからです。
例えば、1枚1,000円のCDが売れたとします。このとき、ミュージシャンが受け取れる金額は、たったの10円です。もし1万枚のCDを売っても、10万円しか受け取れません。
また、バンドやグループの場合は、これをメンバーで分けることになります。5人組のバンドなら、1人2万円ずつを分け合うのです。
このように、デビューしたバンドや歌手は、極めて低収入です。よって、ほとんどが食べていくことができません。
デビューしない方が食べていける理由
一方で、メジャーデビューをしない方が、音楽で食べていける可能性は高くなります。なぜなら、売り上げをレコード会社に吸収されず、すべて自分のものにできるからです。
デビューをしなくても、ブログ・SNS・動画などを使えばファンを増やすことは可能です。また、CDを作ったり、ライブをしたりすることもできます。つまり、ファンを獲得してから商品を販売するまでを、すべて自分で完結させることが可能なのです。
派手な方法ではないため、一般的にはあまり知られていません。しかし、デビューしたミュージシャンよりも、高い収入を得ている人も少なくありません。
こちらを目指す場合も、ファンを1人ずつ増やしていくことが有効です。この方法を解説した全15話・5時間23分の動画レッスンを無料でプレゼントしています。ぜひ、こちらを活用していただけると嬉しいです。
まとめ:歌手やバンドのメジャーデビュー平均年齢!25歳は遅咲き?
今回は、歌手やバンドがメジャーデビューを果たす平均年齢を解説してきました。また、平均年齢を過ぎた場合に、どのような活動をすれば良いかもお伝えしました。
歌手やバンドがメジャーデビューを果たす年齢は、18〜25歳頃が最も多いです。25歳を超えたあたりから、少しずつ減少してきます。30代や40代になると、その数はさらに激減します。
メジャーデビューの平均年齢が低い理由として、オーディションの年齢制限と、音楽の道を諦める人の多さがあります。
25歳を超えた場合も、年齢制限のないオーディションを探したり、集客販売の実績を作ったりすることで、遅咲きデビューへの道を切り開くことができます。
また、メジャーデビューをせずに活動する方が、音楽で生活していける可能性は高いです。レコード会社に売り上げを吸収されないため、音楽で得られる収入がより大きくなります。
僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
