アーティストなら誰でも、「自分の音楽を宣伝したい」と考えるものです。より多くの人に知ってもらい、喜んでもらえたら最高ですよね。
しかし、具体的にどうすれば良いかは、なかなかイメージしにくいですよね。特に、資金や人脈がない状態でのプロモーション方法は、簡単に思いつくものではありません。
今回は、音楽プロモーションの専門家である僕が、宣伝の方法を解説します。多くの人を指導する中で見てきた、事例・成功例をもとにお伝えします。
もくじ
音楽アーティストの宣伝プロモーション失敗事例
まずは、音楽アーティストがプロモーションに失敗するパターンを紹介します。
これには、「人気アーティストの成功例を真似する」「SNSを中心に使う」の2つがあります。なぜ失敗に繋がるのか、詳しく解説していきます。
人気アーティストの成功例を真似する
人気アーティストの真似をしようとすると、音楽プロモーションは失敗に終わります。
ネットで「音楽 プロモーション」などと検索すると、有名なミュージシャンの成功例がたくさん出てきます。よって、これらを真似しようとするアーティストは多いです。
しかし、ここで必ず以下のような問題が生じます。
・資金や人脈がないため、真似しようがない
・もし同じことをしても、全く効果を得られない
まず、すでに人気のあるアーティストの事例は、真似できないものが大半です。
彼らのプロモーションは、資金や人脈が必要なものが多いです。例えば、「CMや広告を流す」「他の有名アーティストとコラボする」などです。
よって、あなたに資金や人脈がない場合、実現することができません。
また、もし同じことができても、全く効果を得られないことも多いです。
例えば、人気アーティストが「重大発表」を予告し、注目を集めるプロモーションの手法はよくあります。
これが効果的なのは、現時点でファンがたくさんいるアーティストだけです。すでに多くの人の関心を集めているからこそ、「何だろう?」と思われるわけです。
まだ関心を持たれていないアーティストがこれをやっても、見向きもされません。すでに人気があるアーティストと、これからファンを増やそうとするアーティストでは、取るべき宣伝戦略が全く異なるのです。
このように、人気アーティストの宣伝を真似しようとしても失敗します。資金やコネが必要だったり、同じことをしても効果がなかったりするからです。
無名アーティストが資金をかけずにできる宣伝方法は、以下のページですべて解説しています。
SNSを音楽プロモーションの軸として使う
また、SNSを宣伝の軸にしようとすると、音楽プロモーションは失敗に終わります。
インターネットは、資金をかけずに効果的な宣伝ができるメディアです。最近では、ここから成功していったアーティストの事例もたくさんあります。
しかし、ネットの中で「SNS」を使うのは失敗の元です。ここでいうSNSとは、以下のようなものを指します。
こうしたSNSでは、新しい投稿が上に表示されます。時間が経つにつれて、古いものは下に埋もれていきます。図にすると、次のような感じです。
このため、常に投稿を続けなければ、注目を集め続けることができません。これが原因で、曲を作ったり、演奏活動をしたりする時間を失うミュージシャンは多いです。
こうした理由から、SNSをプロモーションの軸にすると、アーティストの宣伝は失敗します。
アーティストがネットで宣伝をする際は、SNSを使わないのが正解です。これについては、以下の「無料動画レッスン」の第3話でも詳しく解説しています。
→最先端の音楽マーケティングでプロミュージシャンになる方法を解説した全15話・5時間49分の無料動画レッスンを受け取る
アーティストの音楽プロモーション方法や成功例
それでは、今は無名のアーティストが、プロモーションを行うにはどうすれば良いのでしょうか。
これには、主に以下の4つの選択肢があります。
・ライブ活動による音楽プロモーション
・路上ライブでの音楽プロモーション
・YouTubeを使った音楽プロモーション
・ブログを使った音楽プロモーション
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
ライブ活動による音楽プロモーション
1つ目の選択肢は、ライブ活動による音楽プロモーションです。
ライブハウスで行われるイベントでは、複数のアーティストが順番に演奏します。例えば、1日に合計4組が、30分ずつ出演するのです。
このとき、それぞれのアーティストがファンを集客します。よって、共演者のファンにもライブを見てもらえます。つまり、宣伝になるのです。
ただ、この方法はオススメできません。なぜなら、集客できないアーティストと共演させられる可能性が高いからです。
ライブハウスに出演するアーティストは、ほとんどが集客に困っています。「5組出演したイベントの集客が0人」という、悲惨な状況も珍しくありません。
この場合、プロモーションとしての効果は一切なくなります。いくら良い演奏をしても、見る人がゼロならば宣伝にはなりません。
それでいて、ライブ出演には多額の費用が必要です。多くの場合、2万円前後をライブハウスや主催者から要求されます。
すなわち、プロモーションとしてはお金をドブに捨てる結果に終わるのです。
このように、アーティストができる音楽プロモーションに、ライブ活動があります。しかし、共演者が集客できないリスクがあるため、オススメはできません。
資金をかけず、努力すれば確実に成果が出るプロモーションの方法は、以下のページですべてを解説しています。
路上ライブでの音楽プロモーション
2つ目の選択肢は、路上ライブによる音楽プロモーションです。路上でライブを行い、通りかかった人に宣伝するのです。
ライブハウスに出演するのと違い、お金はかかりません。人通りのある場所を選べば、確実に聴いてもらうこともできます。
ただし、以下のようなデメリットもあります。
・音響設備がない
・時間効率が悪い
・警察や土地の権利者から止められることが多い
このため、あまりオススメできる方法ではありません。
路上ライブのやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
YouTubeでの音楽プロモーション
3つ目の選択肢は、YouTubeを使った音楽プロモーションです。
YouTubeで音楽を聴くことは、すでに広く一般的になりました。ここでプロモーションを行うことで、大きな成果が期待できます。
ただし、YouTubeには落とし穴も存在します。それは、無名のアーティストが以下のようなこと「だけ」をしても、全く効果がないということです。
・オリジナル曲をアップする
・ミュージックビデオを投稿する
・ライブを撮影したものを投稿する
これは、曲や動画が悪いのではありません。曲やアーティストの名前を知られていないため、見つけてもらえないことが原因です。
解決するには、「多くの人がすでに興味を持っている内容」も、同時に投稿する必要があります。これにより、あなたの存在が知られるきっかけを作るのです。
これには、さまざまな方法が考えられます。中でも代表的な事例が、有名な曲をカバーして投稿するという手法です。
YouTube上には、有名な曲を聴きたいという視聴者がたくさんいます。このため、カバーの投稿で、多くの人に見てもらえるのです。
彼らは、最初はあなたのことを全く知りません。ただ、動画を見るうちに、「この演奏者はどんなアーティストなんだろう」と思うようになります。
そして、投稿されているオリジナル曲・ライブ映像・ミュージックビデオを再生してくれるようになるのです。これにより、はじめてプロモーションが成功します。
カバー以外にも、「役に立つ知識や情報を投稿する」など、たくさんの戦略が存在します。これについては、以下の「無料動画レッスン」の第4話で詳しく解説しています。
→最先端の音楽マーケティングでプロミュージシャンになる方法を解説した全15話・5時間49分の無料動画レッスンを受け取る
このように、YouTubeを使うことも、音楽プロモーションの手段として有効です。
ブログを使った音楽プロモーション
4つ目の選択肢は、ブログを使った音楽プロモーションです。
文字を中心とする「ブログ」は、音楽とは遠いイメージがあります。しかし実際には、非常に効果的なメディアです。
投稿したブログ記事は、検索から見つけてもらうことができます。例えば、次のような感じです。
よって、大量の記事を一度投稿した後は、勝手にたくさんの人に知ってもらうことができます。つまり、プロモーションを自動化できるのです。
以下のグラフは、当ブログ「音楽活動のヒント」における、直近12ヶ月間の訪問者数推移になります。
すでに200を超える記事があり、現在ではほとんど更新していません。それにもかかわらず、毎月4万人以上が検索から自動で訪れてくれる状態です。
あなたもこうしたブログを作り、そこに音楽を貼り付けておけばどうでしょうか。寝ている間にも、勝手にプロモーションされていく状態を作れます。
ブログもYouTubeと同様に、「すでに多くの人が興味を持っている内容」を投稿するようにしてください。すると、全く知らなかった人が、読んでくれるようになります。
このように、ブログを使うことも、音楽プロモーションの手段として有効です。
ブログを活用したプロモーション戦略については、以下の「無料動画レッスン」の第3話〜第6話で特に詳しく解説しています。
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まとめ:音楽宣伝プロモーションを無名アーティストが行う方法
今回は、音楽アーティストができるプロモーションの方法を、成功例を交えて紹介してきました。まとめると、次の通りです。
まず、「人気アーティストの真似をする」「SNSを中心にする」という2つは、失敗の種になります。そもそも真似しようがなかったり、効果が出なかったりするからです。
無名のアーティストが宣伝を行うには、以下のような選択肢があります。
・ライブ活動による音楽プロモーション
・路上ライブでの音楽プロモーション
・YouTubeでの音楽プロモーション
・ブログを使った音楽プロモーション
このうち、「YouTube」および「ブログ」から始めることをオススメします。
一度大量の投稿をしてしまえば、後は勝手に見つけてもらえるようになります。しかも、お金がほとんどかかりません。
現在、最先端の音楽プロモーション戦略をすべてまとめたものを、「無料動画レッスン」という形で提供しています。以下のリンクから、ぜひお受け取りください。
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僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
