「売れない」と嘆くミュージシャンは多いです。「自分には魅力がないのでは」と考え、落ち込んでしまいます。もしかしたら、あなたもそんな状態かもしれません。
僕はこれまで、イベントやスクール運営の仕事を通じて、2000人以上のミュージシャンと接してきました。その中で、売れない人の特徴が明確に分かりました。
そこで今回は、売れないミュージシャンの共通点を解説します。また、その状況を改善するにはどうすべきかもお話しします。
もくじ
売れないミュージシャンは知られていない
売れないミュージシャンの特徴は、存在を知られていないことです。
ファンは、知らない音楽を好きになることはできません。よって、知られていないミュージシャンが売れないのは、当然のことです。
ここで、あなたに以下のような質問をしたいと思います。
全員をファンにできるミュージシャンは存在しません。人気のミュージシャンでも、「国民10人に1人がファン」ということはありません。「100人に1人がファン」というだけで、かなり良い方です。
このことから、あなたは1人のファンを増やすために、最低でも100人から知ってもらう必要があると分かります。
逆に言えば、知ってくれる人を増やすだけで、売れないミュージシャンを脱することができます。なぜなら、次のような方程式が成り立つからです。
・100人に知ってもらえば、ファンを1人獲得できる
・1万人に知ってもらえば、ファンを100人獲得できる
・10万人に知ってもらえば、ファンを1000人獲得できる
そこで、「どうすればたくさんの人に知ってもらえるか」を考える必要があります。
僕のオススメは、インターネットを使うことです。無名の人間であっても、数十万人に存在を知ってもらうことが可能になります。
例えば、当ブログ「音楽活動のヒント」には、1年に50万人近くが訪れます。記事を書いている僕が、全く無名の人間であるにも関わらずです。
以下のグラフは、過去12ヶ月間にブログを訪れてくれた人数の推移です。
毎月4万人以上もの人が、安定的に見てくれていることが分かると思います。
また、このようなことができるのは、ブログだけではありません。YouTube・SNS・アプリなどを使っても、同じようなことが可能です。
ミュージシャンがインターネットで知名度を上げる方法については、無料動画レッスンで詳しく解説しています。以下のリンクから、ぜひお受け取りください。
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売れないミュージシャンほどライブが多い
売れないミュージシャンの特徴として、ライブをたくさんしていることがあります。最低でも月1回、多くて週1回ペースで行う人は多いです。
一見、ライブをすればたくさんの人に聞いてもらえて、売れない状況を脱することができそうに思えます。しかし、実はこれこそが、ミュージシャンが売れない原因を作っています。
ミュージシャンがライブで売れない理由
ライブをたくさんしても、ミュージシャンが売れない理由は単純です。それは、会場にお客さんがいないことです。
売れないミュージシャンは、同じ売れないミュージシャンと共演させられます。このため、誰もお客さんを呼ぶことができません。
僕も、以前はライブ活動をしていました。このとき、以下のような光景は全く珍しくありませんでした。
・イベント全体の集客が5人以下
・お客さんより出演者の方が多い
・客席にミュージシャンしかいない
誰もいない会場で演奏しても、ファンが増えないのは当然です。
それでいて、ライブ活動には膨大な時間とお金がかかります。練習も大変ですし、スタジオ代やチケットノルマなどの費用も必要です。
このため、ミュージシャンはライブをするほど、時間とお金を奪われていきます。それでいて、売れない状況は一向に変わりません。
このように、見てくれるお客さんがいないため、ライブに出てもミュージシャンは売れません。
売れないミュージシャンはライブやめよう
売れないミュージシャンは、今すぐライブをやめるべきです。そして、生まれた時間とお金を、もっと他のことに使うべきです。
あなたの周りにも、毎週のようにライブをしているミュージシャンがいるかもしれません。それを見ると、「ライブを止めても大丈夫なのだろうか」と心配になると思います。
しかし、彼らは売れているでしょうか。おそらく、あなたと同じように売れていないと思います。周囲の売れないミュージシャンと違う行動をするからこそ、そこから脱却することが可能です。
生まれた時間とお金は、自分の存在を広めるために使うべきです。例えば、ブログやYouTubeに投稿をすることで、ライブ活動とは比較にならない数の人に知ってもらうことができます。
その具体的な方法については、「無料動画レッスン」で解説しています。以下のリンクから、ぜひお受け取りください。
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売れないミュージシャンほど宣伝ばかりする
売れないミュージシャンの特徴として、宣伝ばかりをしていることがあります。
ブログやSNSなどで、ライブやCDの情報ばかり発信している人は多いです。例えば、以下のような感じです。
さらには、知らない人に対して、以下のような宣伝文を一方的に送りつけるミュージシャンもいます。
宣伝ばかりをすると、相手は引いてしまいます。ファンが増えるどころか、嫌われてしまうのです。
そこで、作戦を変えます。宣伝をする前に、ファンになってもらうことを考えるのです。
あなたも、好きなミュージシャンのCDやライブ情報なら聞きたいはずです。これと同じで、ファンになってもらってから宣伝するからこそ、買ってもらえるようになります。
ファンを増やすためには、「楽しんでもらえる投稿を無料で提供する」ことが重要です。例えば、次のような作戦が有効です。
・演奏動画をたくさん投稿する
・無料のファンクラブを運営する
・読んでいて面白いブログやメルマガを発行する
これにより、少しずつファンが増えていきます。その中から、「CDを買ってみようか」「ライブに行ってみようか」という人が必ず現れます。
そして、ごくたまに宣伝をするのです。すると、「待ってました!」とばかりに、あなたの商品を購入してもらうことができます。こうして、売れないミュージシャンから脱却できます。
このように、売れないミュージシャンほど、宣伝ばかりをする傾向があります。「ファンになってもらってから宣伝する」ことを意識すれば、状況を変えることが可能です。
投稿を通じてファンを増やす方法については、全15話の無料動画レッスンで詳しく解説しています。
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売れないミュージシャンほど練習ばかりする
売れないミュージシャンであるほど、練習ばかりする傾向があります。自分の技術を磨けば、ファンが増えると考えるのです。
あなたは、自分が売れない原因がどこにあると思うでしょうか。このとき、次のような理由が思い浮かぶなら要注意です。
・売れないのは、作品が良くないからだ
・売れないのは、演奏が上手くないからだ
・売れないのは、ライブやコンサートが魅力不足だからだ
これらは、典型的な売れないミュージシャンの考え方です。
演奏技術と売り上げは、全く比例しません。これが分かるものに、毎週発表される音楽の売り上げランキングがあります。
あなたはあれを見て、「上手い順に売れている」と思うでしょうか。むしろ、「なぜあんなに上手いのに売れないのだろう」と思うミュージシャンもたくさんいるはずです。
実際、僕が相談を受けたミュージシャンには、次のような人もいました。
・音大を首席で卒業したが、ミュージシャンとしては全く売れない
・全国規模のバンドコンテストで優勝したことがあるが、全く売れない
・世界的なコンクールで入賞経験があるが、ミュージシャンとしては全く売れない
このように、高い技術があったとしても、売り上げには結びつかないのです。
また、「良い音楽をやれば口コミでファンが増える」という考え方も誤解です。口コミだけでは、十分にファンが増えることはありません。
例えば、あなたの好きなミュージシャンを想像してみてください。新しい曲が発売されるたびに、次のような宣伝が行われますよね。
・テレビCM
・音楽番組への出演
・広告や宣伝トラックでの宣伝
こうした宣伝には、数千万円規模の費用がかかります。もし口コミだけでファンが増えるなら、わざわざそんなお金を使う必要はありません。一切宣伝をせず、音楽だけをやっていれば良いはずです。
しかし、現実はそうなっていません。口コミだけでは売れないからこそ、あのような宣伝が行われるのです。
このように、「売れないのは技術が低いからだ」「良い音楽をやれば口コミでファンが増える」というのは、典型的な売れないミュージシャンの考え方です。
ファンを増やすためには、技術を磨くのとは別に、「ファンを増やす方法」を勉強する必要があります。これについては、全15話の無料動画レッスンで詳しく解説しています。
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売れないミュージシャンは売ってもらいたがる
売れないミュージシャンの特徴として、「自分を売ってくれる人」を探す傾向があります。つまり、事務所やレコード会社と契約して、宣伝してもらおうと考えるのです。
例えば、次のような思考の人が多いです。
・メジャーデビューして、テレビやラジオに出たい
・レコード会社と契約して、自分を売り出してもらいたい
・大きい事務所に入って、活動をバックアップしてもらいたい
そして、その日を夢見て練習・曲作り・演奏活動を繰り返します。「今は売れないけど、いつか誰かが売り出してくれるはずだ」と夢見るわけです。
しかし、このようなミュージシャンの元に、「売ってくれる人」は永遠に現れません。
なぜなら、事務所やレコード会社は、売れないミュージシャンと契約したいとは考えないからです。逆に、すでに人気のあるミュージシャンだけが、彼らと契約を結ぶことができます。
事務所やレコード会社は、ボランティアではありません。当然ながら、お金儲けをすることが目的です。それができなければ、社員に給料を払えず、会社は倒産します。
このため、「売れそうなミュージシャンと契約したい」と考えます。なぜなら、CD・チケット・グッズがたくさん売れて、お金が儲かるからです。
それでは、彼らはどんな基準で「売れそうなミュージシャン」を探すのでしょうか。この答えは簡単であり、「契約する前から人気があること」です。
例えば、次のような2組のミュージシャンがいたとします。事務所やレコード会社が「契約したい」と考えるのは、どちらでしょうか。
A:演奏はとても上手いが、売れないミュージシャン
B:演奏はそこそこだが、すでに人気があるミュージシャン
このとき、彼らは100%の確率で「B」を選びます。「契約する前から人気なのだから、契約後はもっと人気が出るだろう」と考えるのです。
一方で、「A」と契約しようとは考えません。資金をかけて育成しても、売れないリスクがあるからです。
昔であれば、「売れないミュージシャンをスカウトして育成する」ということも行われていました。
しかし、現代は音楽が売れない時代です。事務所やレコード会社には、ミュージシャンをゼロから育てる余裕がありません。このため、すでに人気がある場合にしか契約できないのです。
このような理由から、売れないミュージシャンが、事務所やレコード会社と契約できることはありません。
逆に、自分の力で実績を作ることで、「ぜひうちと契約してください」と声をかけられるようになります。この方法については、以下のページで無料プレゼントしています。
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まとめ:売れないミュージシャンの特徴
今回は、売れないミュージシャンの特徴を解説しました。また、そこから脱却するために、やるべきこともお伝えしました。
まずは、自分がそれに当てはまっていないか、冷静に考えてみてください。もし思い当たるものがあれば、1つずつ改善していってください。そうすれば、必ず売れないミュージシャンを脱却できます。
ファンを増やす方法については、全15話・5時間49分の無料動画レッスンで具体的に解説しています。ぜひ、活用してみてください。
僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。