「ピアノは毎日練習すべきですか?」とよく聞かれます。ただ、気分が乗らなかったり、忙しかったりと、毎日練習するのは簡単ではないことも事実です。
そこで今回は、ピアノは毎日練習すべきかどうかについてお話しします。また、練習を継続するためのコツも、実体験を踏まえて紹介します。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
ピアノは毎日練習すべきか
結論から言うと、ピアノは毎日練習すべきです。なぜなら、人間は繰り返すことによって、ものごとを覚えていく生き物だからです。
ここからは、僕の実体験をお話しします。
僕も、以前は1日の練習時間にバラつきがありました。全く練習しない日が続いたかと思えば、たまに何時間も練習するという感じでした。
しかし、これだとなかなか上達を実感できませんでした。前に練習したことを忘れたり、弾けなくなったりすることが多かったのです。
そこで、毎日少しずつ練習するようにしました。この方が、遥かに上達を実感できました。
僕の周囲にもピアノを弾く人が何人もいましたが、彼らに聞いても同じ意見でした。このように、毎日練習することで、上手くなりやすくなります。
怠け者でもピアノを毎日練習するには
しかし、ここで問題が起こります。それは、ほとんどの人が毎日コツコツ練習するのが苦手だということです。
これは、僕もそうでした。「今日から毎日練習しよう!」と決意しては、2日や3日も続かないことの連続でした。
そこで、どのようにすれば毎日練習できるのかを考えました。ピアノを弾く知り合いにアドバイスも求めました。そこで、次のような結論に達しました。
やる気に頼るのをやめる
最も大切なのは、やる気に頼ることをやめることでした。
やる気というのは、浮き沈みがあります。「ピアノを練習するぞ!」と思う日もあれば、全くやる気が起きないこともあります。
人間はロボットではないので、気持ちが変化するのは当然です。やる気に頼っていると、毎日練習することは夢のままです。
このため、やる気が出なくてもピアノを弾ける方法を考える必要があります。
やる気がなくても毎日練習するには
やる気に頼ることなく、ピアノを毎日練習する方法、それは、「習慣化」です。
多くの人が習慣にしているものに「歯磨き」があります。あなたも、毎日歯を磨くと思います。
しかし、歯磨きをするのに、やる気は必要でしょうか。あなたが毎日歯を磨くのは、歯磨きへのやる気に満ち溢れているからでしょうか?
違いますよね。歯磨きに対するやる気なんてありません。それでも、毎日勝手に歯を磨きます。磨かないでいると、不快感すら覚えるはずです。
まさにこれが、「習慣化する」ということなのです。習慣化のメリットは、やる気と一切関係なく行動できるようになることです。
ピアノも、これと同じように習慣化できればどうでしょうか。やる気の有無に関係なく、毎日勝手に練習できるようになります。
それでは、毎日のピアノ練習を習慣化するには、どうすれば良いのでしょうか。
恐ろしいほど簡単な目標を設定する
習慣化に失敗するパターンとして、「設定する目標が大きすぎる」ということがあります。
例えば、あなたが毎日1時間練習する習慣を身に付けたいとします。このとき、多くの人が初日から1時間の練習をしようとします。しかし、3日も続かずに挫折することになります。
今まで練習の習慣がない人にとって、1時間の練習は大変です。全く筋トレをしたことがない人が、無理して重いダンベルを挙げるようなものです。翌日はひどい筋肉痛となり、歩くこともできなくなります。
そこで、目標を大幅に下げます。最初は「5分」とか「10分」でも良いのです。ポイントは、「簡単じゃないか」「もっと練習できるのに」と思えるレベルの目標を設定することです。
新しい習慣を作るコツは、1日にこなす量は少なくして、毎日続けることに重点を置くことです。
練習する時間帯を決める
習慣化の際は、ピアノを弾くタイミングを決めると良いです。具体的には、「◯◯が終わったあと」という決め方がオススメです。例えば、「朝食を食べたあと」や「お風呂に入ったあと」などにピアノを練習してください。
歯を磨くタイミングも、だいたい決まっていますよね。これと同じように、習慣を作るときは、タイミングを一定にすることがポイントです。そうすれば、そのタイミングで勝手に体がピアノへ向かうようになります。
7日間継続できたら練習量を増やす
短い練習でも、7日くらい続くと自信が持てます。そして、「自分は毎日もっと弾けるぞ」と思えてきます。
このタイミングで、少しだけ練習量を増やしてください。このように、「目標設定→7日間継続→練習量を増やす→7日間継続→練習量を増やす…」というサイクルを繰り返していきます。
このうち、ストレスを感じることなく練習できる自分に気づくようになります。これを繰り返していけば、最終的には1時間や2時間の練習すら、毎日の習慣にしてしまうことができます。
ただ、挫折してしまったら、再び量を減らしてください。そして、減らした量から、また継続を試みてください。
まとめ:ピアノを毎日練習すべき?毎日練習するには?
今回は、ピアノを毎日練習すべきかについて解説しました。また、毎日の練習を習慣化するには、どうすれば良いかについてもご紹介しました。
まず、ピアノは毎日練習すべきです。毎日の繰り返しによって、練習したことを忘れにくくなり、成長スピードも上がります。
また、習慣化のためには1日の目標を小さくして、継続に重点を置くことが大切です。練習のタイミングを決めることで、身体が勝手にピアノへ向かうようになります。
ぜひ、この記事を読んだあなたが、ピアノを毎日練習できるようになりますように。
応援しています!!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。