歌が上手くなるには、家や自宅での練習がとても重要です。
僕は、高校生の頃に本格的に歌を始めました。そして、ボイストレーニングの教室にも通いました。しかし、それだけではなかなか上達しませんでした。
そこで、どうすれば家や自宅で質の高い練習ができるかを試行錯誤するようになりました。その結果、いくつかの重要なコツを発見しました。
これに気づいてからは、歌の上達速度も上がりました。
この記事では、僕が何年もかけて見つけた、家や自宅で歌を練習する際のコツを全て教えます。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
家や自宅での練習はなぜ大切なのか?
まずは、家や自宅での練習がなぜ重要なのかを理解する必要があります。
歌の上達量は、次のような掛け算で表すことができます。
歌の上達量 = 練習量 × 練習の内容
たとえ長時間練習したとしても、その内容が間違っていれば上達はしません。逆に、喉を痛めたり、下手になったりすることすらあります。
僕も、その失敗をした人間の1人です。
僕は中学校3年生の頃から、歌うことを始めました。しかし、しばらくは知識を仕入れることもなく、とにかく歌うだけの練習を繰り返していました。
この結果、ほとんど上手くなることはありませんでした。また、ひどい喉声になり、その癖が治るまでに時間がかかりました。
逆に、どんなに優れた練習内容を知っていても、練習量が足りなければ上達しません。
これは、楽器やスポーツでも同じです。どんなに優れた指導者から習っても、練習をしなければ上手くはなりません。
そして、この「練習量」を稼ぐために重要なのが、家や自宅での練習です。
真剣に歌をやっている人には、ボイストレーニングに通う人も多いです。しかし、教室でレッスンを受けられるのは、多くても週に1時間程度です。
つまり、教室で過ごす時間よりも、家や自宅で過ごす時間の方が圧倒的に長いのです。
よって、この時間をどのように使うかが、上達を大きく左右します。
家や自宅での練習が、上達に繋がらない人の共通点
家や自宅の練習が上達に繋がらない人には、ある共通点があります。それは、自分の好きな曲や、得意な曲を歌う時間が長いことです。
こうして偉そうに言っていますが、他ならぬ僕がそうでした。
自分の好きな曲や、得意な曲を歌うのはとても楽しいです。このため、つい長い時間を使ってしまいます。
しかし、これでは歌は上達しません。なぜなら、「上達」とは、今まで出来なかったことを出来るようにすることだからです。
得意な曲を練習しても、それはすでに出来ることを何度も繰り返しているだけです。これでは、出来ない部分が出来るようにはなりません。
さらに、得意な曲を繰り返し練習することで、そればかり上手くなります。すると、苦手な曲とのクオリティに差が開いてしまいます。
これを防ぐためにも苦手な曲こそ意識的に練習することが大切です。
ある特定の曲を練習するときに注意すべきこととは
ある特定の曲を練習するとき、同じ曲を最初から最後まで何度も繰り返し歌う人が多いです。
しかし、同じ曲の中でも、得意な部分と苦手な部分があるはずです。例えば、「Aメロは上手く歌えるが、サビの冒頭に出てくる高音が上手く出ない」などです。
このような場合は、上手く歌えない部分だけを繰り返し練習するのが正解です。
例えば、あなたに15分の練習時間が与えられたとします。
そして、最初から最後までの長さが5分の曲があるとします。この中で、あなたの苦手な部分は30秒のパートだとします。
最初から最後までを繰り返し歌う場合、苦手な部分を歌うのは3回になります。しかし、苦手な部分だけを繰り返せば、そこを30回歌うことができます。
すなわち、苦手な部分を10倍練習することができます。
そして、あなたは当然後者を選択すべきです。
練習に嫌気がさしたときの考え方
苦手な部分を何度も歌う練習は、非常にストレスです。また、とても単調な練習となるため、途中で飽きてしまうこともあります。
ただ、このときに思い出して欲しいことがあります。
それは、あなたと同じように歌が上手くなりたい人も、同じように思っているということです。
そして、彼らの多くが耐えられずに投げ出します。
楽しい練習ばかりをしていても、ライバルと差をつけることはできません。
他の人が好まない練習をするからこそ、あなたは他の人よりも歌が上手くなれるのです。
この思考ができれば、辛い練習を乗り越えることができます。
ストレスを発散することも大事
とはいえ、ストレスを溜めすぎて、歌うことが嫌いになってしまうのはもったいないです。
そこで、たまにストレスを発散することはとても大事です。
僕は、30分に1回など、息抜きに自分の好きな曲を気持ち良く歌うようにしていました。
また、たまに一人や友人とカラオケに行って、好きな曲を好きなだけ歌っていました。
ぜひあなたも、息抜きを大切にしてください。
短時間に集中して練習するための目標設定を理解する
ここで、あなたに1つ質問をしてみたいと思います。
「あなたは、家や自宅で歌をどれくらい練習していますか?」
ちょっと、考えてみてください。
・・・
・・・。
おそらく、あなたの頭の中には「1日30分練習しています」「1日1時間練習しています」というような答えが思い浮かんだと思います。
実は、ここに落とし穴があります。それは、練習量を「時間」で考えると、練習の質が落ちる可能性が高いということです。
なぜなら、僕たち人間は、与えられた時間の中で出来るだけ楽をしようとするからです。
例えば、「30分」という練習時間が与えられたとします。
このとき、集中して休みなく歌い続けても、テレビや携帯を見ながら取り組んでも、同じように30分が経過します。
特に、家や自宅では一人で練習することが多いです。このため、簡単に怠けてしまうことができます。これでは、歌は上手くなりません。
これを防ぐには、練習量を時間で考えるのをやめます。そして、「回数」で考えるようにします。
練習の目標を設定するときは、「このフレーズを30回歌う」など、回数を設定するようにしてください。そして、その回数をこなしたら、その日の練習はやめます。
これなら、集中して練習するほど、早く練習をやめても良くなります。すると、短時間に集中して練習する動機が生まれます。
これにより、短い時間に集中して練習をすることが可能になります。
怠け者でも毎日練習できるようになる秘訣とは
歌は、毎日の繰り返しによって上達していきます。このため、毎日練習することが大切です。
・・・と言っても、ほとんどの人にとって、毎日練習するのは大変ですよね。
特に、家や自宅での練習は、誰からも強制されることがありません。このため、つい怠けてしまいがちになります。
僕も基本的には怠け者なので、なかなか毎日練習できずにいました。
しかし、そんな僕でも毎日練習できるようになった秘訣があります。それは、歌の練習を「習慣」にすることです。
やる気ゼロでも毎日練習するには?
あなたは、毎日歯を磨くと思います。しかし、歯磨きが大好きというわけではないと思います。むしろ、面倒に感じるはずです。
それでも、あなたは毎日歯を磨きます。むしろ、歯を磨かないと気持ち悪いとまで感じるはずです。
これが、習慣の力です。やる気がなくても、毎日同じ行動を取ることができるようになります。
歌の練習を習慣にする方法は、以下の記事で解説をしています。
家や自宅で練習するときのコツ:まとめ
ここまで、家や自宅で歌を練習する際のコツを解説してきました。
まとめると、次のようになります。
・好きな曲や、得意な曲ばかり練習するのをやめる
・曲全体を練習する時間を短くして、苦手な部分を繰り返し練習する
・練習目標は「時間」ではなく「回数」を設定する
・歌の練習を習慣化することで、毎日練習できるようにする
家や自宅で過ごす時間は、かなりあるはずです。ここでの練習の質を高めれば、あなたの上達は何倍も早まります。
ぜひ、試してみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
