カラオケやボーカルなど、マイクを使う場面で大切なのが「口との距離」です。
歌を始めたばかりの僕は、これを意識したことすらありませんでした。「マイクって、ただ口の前に持っていけば良いんじゃないの?」としか思っていませんでした。
しかし、マイクと口の距離はとても大切です。
これを間違ってしまうと、マイクが声をうまく拾わなかったり、大きすぎる状態になったりしてしまいます。また、1曲の中で音量が頻繁に変化したり、歌詞を聞き取ってもらえなかったりしてしまいます。
今回は、カラオケやボーカルにおいて重要となる、マイクと口との距離について解説します。
もくじ
マイクと口の距離は、握りこぶし1個ぶんが基準
マイクと口の距離には、「何cm離す」などの決まりがあるわけではありません。なぜなら、ひとりひとりの声は異なるからです。
ただ、ある程度の目安は存在します。それは、握り拳1個ぶんです。
まず、手をグーの形で握ってください。
そして、そのまま口の前に持ってきます。その向こう側から、マイクを当てると、この距離になります。
まずは、これを基準にしてください。そのうえで、ここから紹介する要素に従って、近づけたり遠ざけたりしてみてください。
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声量によって距離を調整する
マイクと口の距離は、声量によって調節することが大切です。
マイクは、距離を近づけるほど音をよく拾います。つまり、口との距離が近いほど、スピーカーから大きな音が出ます。逆に、距離を遠ざけるほど、音量は小さくなります。
したがって、「もっと大きく音を出したい」と思うときは、マイクを近づけてください。逆に、「もっと小さく音を出したい」と思うときは、マイクを遠ざけてください。
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音域や歌い方によって距離を調整する
また、歌う音域(音の高さ)や歌い方によって、調整することも大切です。1曲の中で、マイクを近づけたり、離したりするのです。
ボーカルの声量(声の大きさ)は、音域によって違います。低い声から高い声まで、全く同じボリュームで歌える人はいません。人間は機械ではないため、当然のことです。
自分が音域ごとに持つ声量は、録音をしてみると分かります。マイクと口の距離を一定にして、1曲歌ってみると良いです。
すると、「この音域は声量が小さくなる」「この音域は声量が大きくなる」ということが見えてきます。
これを参考に、声が小さくなる音域では、マイクを近づけるようにします。そして、大きくなるところでは、少し離すようにします。
また、ボーカルは1曲の中でさまざまな歌い方をします。ささやくように歌うこともあれば、声を張り上げることもあります。
当然、ささやくときの声量は小さくなり、声を張り上げれば大きくなります。このような、歌い方による音量差も考慮して、マイクと口の距離を調整する必要があります。
これをしないと、1曲の中で音量が上がったり下がったりします。不自然に聴こえたり、歌詞が聞き取りにくくなったりする原因となります。
これを防ぐためにも、音域や歌い方による声量の変化を把握することが大切です。そうすれば、常に適切な距離にマイクを持っていくことができます。
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低い音域ではマイクと口の距離を近づける
マイクには、口との距離が近づくほど、低い音が強調される性質があります。これは、「近接効果」と呼ばれます。
低めの音域を歌う際は、マイクと口の距離を近づけることで、その魅力が伝わりやすくなります。
一般的な楽曲では、Aメロの音域が最も低いことが多いです。そして、Bメロ・サビと進むにつれて、少しずつ音域が上がっていきます。
したがって、Aメロを歌う際は、マイクの距離を近めにすると良いです。これにより、低い声の魅力が伝わりやすくなります。
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マイクとの距離を近づけ、口をつける際の注意点
距離を近づける際に、マイクと口がつくことがあります。このこと自体には、何も問題はありません。
ただし、そのマイクを誰かと一緒に使う場合は、不潔な印象を与える可能性もあります。
例えば、カラオケの場合、1本のマイクを数人で使うことは珍しくありません。ライブで歌う場合も、複数のボーカル(ボーカリスト)が同じマイクを使うことが多いです。
よって、マイクを誰かと一緒に使う場合は、口をつけない方が無難です。あるいは、自分専用のマイクを用意すれば、気を使う必要がなくなります。
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まとめ:カラオケやボーカルのマイクと口の距離
今回は、カラオケやボーカルにおいて重要となる、マイクと口との距離について解説してきました。
マイクと口の距離は、握りこぶし1個ぶんを基準にすると良いです。
距離を近づけるほど、スピーカーから出る音は大きくなります。逆に、遠ざけるほど小さくなります。よって、もっと大きな音を出したいときは近づけ、そうでないときは遠ざけると良いです。
また、人間の声量は、音域によって変化します。このため、声が小さくなる音の高さでは、距離を近づけると良いです。逆に、大きくなる高さでは、遠ざけると良いです。
マイクとの距離を近づける場合、口がつくことがあります。誰かとマイクを共用する場合は、不潔な印象を持たれる可能性があります。よって、その場合は避けるか、自分専用のマイクを用意すると良いです。
マイクと口の適切な距離を理解することで、歌の魅力が伝わりやすくなります。ぜひ、意識してみてくださいね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
