ボイトレや歌の独学のメリットとデメリットを実体験で語る

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ボイトレや歌を練習するとき、あなたには2つの選択肢があります。

ひとつは、ボイトレ(ボイストレーニング)の教室などに通うことです。

もうひとつは、本やネット上の情報を参考に、独学で練習することです。

僕は、両方を経験しています。最初は、ボイトレを独学で始めました。それを、1年ほど続けました。

その後、ボイトレの教室に通うようになりました。

この記事では、実体験をもとに、ボイトレを独学でするメリットとデメリットをお話ししていきますね。

動画でも独学について話しています。再生ボタンを押してご覧ください。

独学のメリット

まずは、独学でボイトレや歌を練習するメリットを紹介します。

お金が大幅に安くなる

ボイトレに通う場合、月謝という形でお金がかかります。

ボイトレの月謝

僕が通っていたボイトレは、1時間で6000円でした。週に1回のレッスンを受けていたため、月に24000円が必要でした。

大きな上達のためには、最低でも1年は通い続けることになります。

このため、合計すると数十万円や数百万円を支払うことになります。

交通費

ボイトレの教室は、自宅の近くにあるとは限りません。

ほとんどの場合、交通費をかけて通うことになります。

独学のボイトレに必要な費用

しかし、独学でボイトレをする場合、これを大幅に安くすることができます。

ボイトレの本やDVDを買えば、もっと安く済みます。インターネット上のブログや動画で勉強すれば、1円もかかりません。

自分の好きなように練習ができる

ボイトレに通う場合、課題曲を与えられることがあります。そして、それを練習するように言われることがあります。

また、ストレッチや発声練習を重点的にさせられる場合もあります。

僕の通っていたボイトレでも、それらの点を重点的に教えられました。

もちろん、先生はあなたの上達を考えて課題を与えてくれます。

しかし、自分の好きな練習ができず、歌を楽しめなくなる人もまれにいます。

「命令されたくない」「自分の好きな歌だけを歌いたい」という場合、独学の方が良いです。

時間や場所に縛られない

教室でボイトレを受ける場合、時間が固定されることが多いです。

例えば、毎週木曜日の19時から20時、というような形です。また、教室までの移動時間も確保する必要があります。

また、開始時刻までに教室へ行かなければなりません。

学校や仕事が忙しい人にとって、これは難しい場合も多いです。

独学の場合、空いた時間に練習を進めることができます。

独学のデメリット

ここからは、ボイトレや歌を独学で練習するデメリットを紹介していきます。

悪い癖がつきやすい

独学で行うボイトレは、悪い癖がつきやすいです。

僕の場合、喉に負担をかけてしまう癖がついていました。

しかし、独学の頃はそのことに気づいていなかったのです。

むしろ、「自分は喉を使わずに歌えている」とすら思っていました。

悪い癖が一度ついてしまうと、それを修正するのには時間がかかります。

僕がボイトレに通い始めてからも、このことに多くの時間を奪われました。

逆に、ボイトレに通い始めてからは、悪い癖がつくことはなくなりました。

なぜなら、その前に先生が気づいて、修正してくれるからです。

悪い癖がつきやすいことは、独学の大きなデメリットであると言えます。

現在の歌い方が正しいかどうか分からない

独学の場合、今の歌い方で正しいのかが分かりにくいです。

僕は、独学で腹式呼吸を身につけようとしていました。

本やインターネットで練習方法を調べ、実践していました。

しかし、自分が本当に腹式呼吸で歌えているのかが分かりませんでした。

知り合いに歌を聞いてもらっても、答えは出ません。なぜなら、彼らは歌の専門家ではないからです。

ボイトレに通い始めると、先生が自分の状態をチェックしてくれるようになります。

そして、正しいものは正しい、間違っているものは間違っていると、指摘をしてもらうことができます。

このような指摘を受けられないことも、独学のデメリットです。

自分の歌を客観的に聞くことができない

独学では、自分の歌を客観的に聞くことが難しいです。

空気の振動と骨の振動

歌を練習する際、必ず意識しなければならないことがあります。

それは、

「自分に聞こえる歌声と、他人が聴いている歌声は違う」

ということです。

人間が歌うとき、声帯を使って空気を振動させます。他人には、その振動があなたの歌として聞こえています。

しかし、自分の歌を聞くときは違います。空気の振動だけではなく、骨の振動も混ざって聞こえます。

このため、両者はまったく違う聴こえ方になるのです。

つまり、

自分で聞く自分の声=空気の振動+骨の振動

他人が聞く自分の声=空気の振動

ということです。

その証拠に、自分の歌を録音してみると、違和感を感じる人は多いです。

それは、このことが原因になっています。

録音でも100%客観的には聞けない

歌を録音すれば、独学でも自分の歌を客観的に聴けると思うかもしれません。

しかし、自分の声は普段から聴きなれています

このため、録音した場合でも、欠点や癖にはなかなか気づきません。

自分の歌声を客観的に聞くには、経験のある先生が必要となります。

しかし、独学ではその役をしてくれる人がいません。

情報が多すぎて混乱しやすい

独学でも、本やインターネットで大量の情報を得ることができます。

ただ、これには問題があります。それは、情報が多すぎて混乱しやすいということです。

僕が独学で練習をしていた頃、歌うときの口の開け方を調べていました。

「口はなるべく大きく開けてください」と書いている人もいれば、「口の開け方は最小限にしてください」と書いている人もいました。

このため、「どちらが正しいんだろう」と不安になりました。

もし片方を選んだとしても、「でもあの本にはこう書いてあったし…」という疑問が残りました。

ボイトレに通うと、先生の教えだけに集中することができました。そして、何が正しいのか混乱することもなくなりました。

自分に合った練習方法が分からない

ボイトレや歌に取り組む人は、「もっと歌が上手くなりたい」という気持ちを持っていると思います。

しかし、今より成長するために、何をすれば良いのか分からない人は多いですよね。

本やインターネットで得られる情報は、たくさんの人に向けて書かれたものです。

全員が同じように練習をしても、同じように上手くなることはありません。

人によって現在のレベルが違いますし、得意・不得意も異なります。また、歌を練習することで達成したい目標も違います。

独学の場合、自分に合ったアドバイスを受けることができません。

質問をする相手がいない

ボイトレや歌を独学で練習すると、分からないことが出てきますよね。

ボイトレに通う場合、疑問があればその場で質問できます。そして、瞬時に解決することができます。

おかげで、上達速度がみるみる速くなっていきます。

独学の場合は、質問をする相手がいません。このため、不安な点がそのまま放置されてしまいます。

モチベーションが維持しにくい

ボイトレの教室に通うと、歌へのモチベーションを保ちやすくなります。

先生が良い点は褒め、悪い点は指摘してくれました。

また、発表会や生徒同士の交流もあり、目標ができることも大きかったです。

独学では、モチベーションを維持するのが難しかったです。

そもそも、誰かに歌を聞いてもらう機会がありません。注意してくれる人もいないので、好きなだけ怠けることもできました。

学校や職場では、自分と同じように、本気で歌に取り組む仲間も作りにくかったです。

これも、独学のデメリットだと言えます。

まとめ:独学と習うのはどちらが良いのか?

ここまで、ボイトレや歌のメリットやデメリットを話してきました。

独学の場合、時間やお金があまりかからず、自分の好きな練習ができます。

しかし、悪い癖がつきやすい、混乱しやすい、質問ができないなど、デメリットも非常に多いです。

僕が両方を経験して感じたのは、独学では圧倒的に上達が遅いということです。

早く上手くなりたいなら、独学で練習すべきではないです。

逆に、時間がかかっても良いと思うなら、独学でも良いです。

ぜひ、あなたの判断の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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