ボイトレに通っているけれど、効果がない、上達しない、上手くならないと悩む人は多いと思います。
せっかくお金を払って習っているのに、悔しいですよね。
僕も、同じ悩みを抱えていました。
そこから、いろいろなことを試しました。その結果、少しずつ上達を実感できるようになりました。
この記事では、ボイトレの効果がない、上達しないと感じてしまう時の解決方法を紹介します。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
すぐボイトレの先生のせいにすべきでない理由
ボイトレの効果が出ないときって、先生のせいにしがちな人が多いんですよね。
「効果がない!先生が悪いんだ!ここはやめて違うボイトレに通おう!」みたいな人もいます。
かくいう僕も、なかなか上手くならないとき、先生のせいだと思ったこともありました。
(先生、ごめんなさい・・・。)
ただ、これは良くないです。
他人や環境を変えるのは難しい
まずは、「自分に原因があるんじゃないか?」と考えることが大切です。
仮に、本当にボイトレの先生の教え方が悪くて、上達しないのだとします。
それでも、先生はもうその教え方で何年もやってきているわけです。ですから、それを変えてもらうというのは難しいです。
それに、「あなたの教え方が悪いと思います」と、先生に伝えるわけにもいかないですよね。
通うボイトレを変えようとしても、より良い先生に巡り合えるかは分かりません。
このように、他人とか環境を変えるのって難しいんです。
自分の行動はすぐに変えられる
でも、自分の行動はすぐに変えられます。
僕も、ボイトレの効果がないと思ったとき、まず自分の行動から変えていきました。
例えば、普段の練習方法や、レッスンの受け方を見直していきました。
この結果、同じボイトレに通いながらでも、上達できるようになったんです。
ボイトレに通っても上手くならないときは、
「先生にも原因はあるかもしれないけど、まずはあなたにできることを全部やりましょう!」
ということです。
それでは、どのような点に気をつけていけば良いのでしょうか。
ボイトレに通うだけで安心していないか?
ボイトレの効果がない人の多くは、教室に通うだけで満足してしまっています。
「ボイトレに通っている」という満足感
僕がボイトレに通い始めたのは、高校生の頃でした。
自分で曲を作り始めたり、友達とバンドを組んだりしていました。
知り合いにも、バンドのボーカルをしている人がいました。それでも、ボイトレに通っている人は少なかったです。
僕は内心、彼らに対して「俺はボイトレに通っているんだぞ」と思っていました。笑
「お金を払ってボイトレに通っている自分はお前らより熱心だ!」という、謎の満足感を覚えていたんですよね。
ボイトレに通うだけで歌は上手くならない
ただ、過去の僕も含めて、こういう人は上手くなりません。
ボイトレって、多くても週に1回・1時間のレッスンですよね。
ということは、ボイトレに通っていない時間の方が圧倒的に長いんです。
時間に換算すると、1週間は168時間(=24時間×7日間)です。
ボイトレに通うのはたったの1時間で、残りの時間が167時間です。
1:167
そりゃ、167時間の使い方の方が大事だよね、というお話です。
ボイトレ以外の日も練習しているか
どんなにハイレベルな塾に通っても、自分でも勉強しなければ成績は上がらないですよね。
勉強しない人が「塾に通ってるのに成績が上がらない!先生が悪いんだ!」と嘆いていたら、「それはあなたが勉強しないからでしょう」と言われてしまいます。
これと同じで、ボイトレに通うだけでは上手くなりません。
ボイトレに通いながら、それ以外の日もしっかり練習することで、初めて上達していきます。
「ボイトレに通ってるから、それ以外はそんなに練習しなくていいや」と思っていませんか?
まずは、「ボイトレ以外の日もきちんと練習できているだろうか」ということを、冷静に振り返ってみてください。
ボイトレは課題を与えてもらう場所
あくまで、メインは教室以外での自主的な練習。
ボイトレでは、今まで1週間の自主練習の成果をチェックしてもらう。
そして、次なる1週間に練習する課題を与えてもらう。
僕も、このように考えられるようになってから、効果を実感できるようになってきました。
ボイトレで教わった内容を忘れていないか?
ボイトレの効果がない人に多いのが、「教えてもらったことを忘れている」というパターンです。
僕も、このパターンでした。レッスンを受けていると、先週と同じことを指摘されてしまうことがたびたびありました。
直後は覚えているけれど、帰る頃には忘れている。あるいは、1週間経つと忘れている。だから、もう一回やり直しになる。
これ、同じところを巡っているだけで、全然上手くなってないんですよね。
人間の脳は、さほど多くのことを記憶できません。
真剣にレッスンを受けていても、内容の半分は忘れていると思った方が良いです。
それでは、これをどのように防げば良いのでしょうか。
レッスンの内容を録音させてもらう
答えを言ってしまうと、レッスンの内容を録音させてもらうことです。
スマートフォンの録音機能を使うだけで、綺麗に録れますよ。
「後から復習したいので録音させてください」と言えば、あなたの熱心さに先生も喜んでくれるはずです。
このとき、「メモを取ればいいじゃないか」と思うかもしれません。僕も、最初はメモを取ろうとしました。
しかし、メモを取るのって時間がかかります。
あなたがメモを取っている時間、レッスンがストップします。
これでは、せっかくお金を払っているのにもったいないですよね。
先生も、スムーズにレッスンが進められず、あまり良い気持ちがしないと思います。
録音なら、このような手間が必要ありません。それでいて、帰ってから何度でも復習できます。
気づいた点はメモする
レッスンを受けていると、先生から教わる以外にも、気づくことがたくさんあると思います。
例えば、「足の幅はこれくらいに開くと歌いやすい」とか、「肩の力を抜くには◯◯すると良い」などです。
こういった気づきは、とても重要です。しかし、すぐに忘れてしまいます。
このような気づきが少しでもあったら、すぐにメモを取るようにしてみてください。
この「録音」と「メモ」を両方することで、ボイトレの効果を最大化することができますよ。
ぜひ、活用してみてください。
自分が上達したことに気づいているか?
ボイトレの効果がないと感じる場合、自分の上達に気づいていないことも多いです。
特に、毎日練習する人ほど、この傾向があります。
いつも自分の声を聞いているので、変化をしているのが分からないんですよね。
これを防ぐには、自分の声を定期的に録音すると良いです。
ダイエットをするときは、毎日のように体重を測りますよね。そして、過去の自分と比較をします。
このように、きちんと記録を取るからこそ、変化がわかります。
ボイトレの効果を実感するのも、これと同じです。
半年前や3ヶ月前に録音した声と、今の声を聴き比べてみてください。
明らかに、ボイトレの効果が出ているのが分かると思います。
こんなときはボイトレを変えるべき!
自分にできることはやったけど、それでもボイトレの効果がない・・・。
その場合は、いよいよ先生を変えた方が良いかもしれませんね。
実際、先生を変えたら上手くなったという人もいます。
「こういう場合は先生を変えた方がいい」という場合を紹介していきますね。
ボイトレを楽しめない場合
僕は、ライブハウスでイベントを主催する仕事もしています。
そこに、あるシンガーさんが出演していました。彼はボイトレに通っているものの、効果がないと感じているとのこと。
話をよく聞くと、ボイトレの先生が厳しすぎて、歌うのが嫌になりそうだとのこと。
褒めてくれることはほとんどないし、少しでも失敗すると怒り出す。
彼が上手く歌えないと、それを真似をして、バカにしたように笑うらしいんです。ちょっと、信じられないですよね。
もちろん、ボイトレには厳しさも必要です。ただ、その厳しさも含めて、楽しいと思えることが重要です。
僕は、彼にボイトレをお休みするように伝えました。
すると、彼は以前よりも歌がどんどん上手くなりました。何より、歌うことを楽しめるようになり、練習に身が入るようになったそうです。
このように、上達を助けてくれるはずのボイトレが、逆に上達を邪魔している可能性もあります。
「今日もレッスンか・・・」と憂鬱になるようなら、あなたは先生との相性が良くありません。
一度、ボイトレをお休みしてみるべきです。
ボイトレの先生が質問を嫌がる場合
ボイトレの効果が出る理由として、その場で質問ができるということがあります。
僕も、ボイトレに通う前は本やインターネットで勉強していたことがあります。
それだと、分からないことがそのままになってしまうんですよね。
ボイトレに通えば、分からない点をその場で解決できます。だからこそ、上手くなるスピードが上がります。
ただ、ボイトレの先生には、生徒から質問されるのを嫌がる人がいます。
あるいは、質問しにくい雰囲気の教室もあります。
質問ができないなら、本とか動画で勉強するのとあまり変わりません。
生徒の質問に答えることは、指導の基本です。
あなたの質問を嫌がるようなら、その先生は教える仕事をすべきじゃないんです。
自由に質問ができないようなら、それは良い先生ではありません。
ボイトレを変えるべきですね。
ボイトレ効果ない!上達しない!上手くならない:まとめ
ここまで、ボイトレの効果がないと感じている人のための対処法を話してきました。
・いきなり先生のせいにせず、まずは自分に出来ることをすることが重要
・ボイトレに通っている時間より、通っていない時間の過ごし方が大事
・ボイトレで勉強したことを忘れないように、記録を取ることが重要
・上達を実感するために、定期的に録音をすることが重要
・レッスンが憂鬱、自由に質問がしにくいなら、ボイトレを変えるべき
ボイトレに通っても、効果がない、上手くならないと感じると、焦りますよね。
そんなときは、この記事で紹介したことを、1つずつ試してみてください。
そうすれば、少しずつ上達が実感できるようになります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
