さまざまな事務所やレコード会社が、歌手オーディションを開催しています。このとき、「大手が主催するものが良いのではないか」と考える人は多いです。
確かに、大手には良い部分もたくさんあります。しかし、デメリットが存在するのも事実です。知らないままオーディションを受けてしまうと、歌手になれない可能性が高いです。
また、今の時代はオーディションよりも、高い確率で大手からデビューする方法が存在します。
今回は、音楽業界で10年以上仕事をしてきた僕が、大手オーディションのメリット・デメリットを紹介します。また、オーディションよりも確実に大手からデビューする方法もお伝えします。
もくじ
歌手オーディション大手のメリット
まずは、大手の歌手オーディションのメリットから紹介します。
大手の歌手オーディションには実績がある
1つ目のメリットは、大手には実績があることです。
事務所やレコード会社というと、すごい組織のように聞こえます。しかし実際には、誰でも作ることが可能です。
よって、全く実力のないところもたくさんあります。そのようなところのオーディションに合格しても、歌手になれない場合がほとんどです。
ただ、大手の事務所やレコード会社なら、誰もが知っている歌手が多数所属しています。例えば、次のような感じです。
この中には、オーディションから歌手になった人もいます。このため、あなたも合格後に、彼らのようになれる可能性は十分にあると言えるでしょう。
このように、所属歌手を活躍させている実績があることが、大手の歌手オーディションを受けるメリットです。
大手の歌手オーディションは資金人脈が豊富
2つ目のメリットは、大手の豊富な資金や人脈です。合格後の宣伝・サポート・メディア出演などに期待ができます。
例えば、デビューまではボイストレーニングやライブパフォーマンスのレッスンが提供されます。デビュー後も、テレビ・ラジオ・雑誌などに紹介されやすくなるでしょう。
小さな事務所やレコード会社には、これらが欠けている場合が多いです。実際、「合格したけど何もしてもらえない」という話はよく聞きます。大手なら、そうならない可能性は高いです。
このように、資金や人脈が豊富なことも、大手の歌手オーディションを受けるメリットです。
大手の歌手オーディションは安全性が高い
3つ目のメリットは、オーディションの安全性です。
歌手オーディションには、詐欺まがいの悪徳業者が多数紛れ込んでいます。しかし、大手ならそのようなことはなく安心です。
こうした業者は、「合格者をその気にさせてお金を奪う」という手口を使います。これは、国や自治体が注意を呼びかける悪徳商法の1つです。
悪徳業者は、オーディションの応募者全員に合格を言い渡します。ただ、次のような嘘を交えます。
オーディションの合格は、一人ずつ知らされるものです。このため、まさか全員が合格しているとは気づきません。「私は選ばれたんだ!」と錯覚してしまうのです。
こうして「合格者」の気分が舞い上がったところで、いきなり金銭を要求してきます。例えば、次のような理由をつけてです。
・登録料
・レッスン代
・CD制作代金
・チケットノルマ
応募者は、一瞬「歌手からお金を取るなんておかしいのでは?」と考えます。そして、その考えは間違っていません。事務所やレコード会社は、歌手本人からお金を取るものではないからです。
活動に必要な費用は、彼らがすべて負担するものです。あくまで、ファンに対してCDやチケットを売って、そこから儲けるだけです。
しかし、悪徳オーディション業者は、次のように巧みに誘導してきます。
こうして、数年間にわたる契約書にサインしてしまい、70万円以上を支払ってしまう人は多いです。
もちろん、悪徳業者には何の実力もありません。聞こえてくるのは、次のような話ばかりです。
・素人講師のボイトレを受けさせられた
・CD制作で100万円を取られた(実際は10万円ほどで可)
・1万で出演できる会場でのライブで5万を取られた
しかし、大手であれば、このようなことはありません。悪徳業者がいなくて安全なのも、大手の歌手オーディションを受けるメリットの1つです。
歌手オーディション大手のデメリット
ただし、大手の歌手オーディションには、デメリットも存在します。ここからは、それについて紹介していきます。
大手の歌手オーディションは競争が激しい
1つ目のデメリットは、競争の激しさです。選ばれる確率が、0.01%以下になることも珍しくありません。
大手の事務所やレコード会社は、とても有名です。また、所属したいと考える人も多いです。よって、たくさんの人がオーディションに応募します。
このため、合格は極めて難しいです。大手のオーディションを受け続けても、合格できないまま時間が過ぎて行く人はたくさんいます。
このように、受ける人が多くて競争が激しいことも、大手の歌手オーディションのデメリットです。
大手の歌手オーディションの基準厳格化
2つ目のデメリットは、審査基準が厳しくなっていることです。これは、音楽が売れない時代になっていることが影響しています。
音楽が売れていた時代は、彼らに資金的な余裕がありました。よって、新人歌手を次々に発掘し、ゼロから育てるのが当たり前だったのです。
しかし、現在は状況が全く違います。CDの売り上げ枚数は、ピーク時の1/4以下です。業界全体の規模も、みるみる縮小しています。
お金をかけて育成や宣伝を行い、売れなければ大赤字です。このため、事務所やレコード会社は、以前よりも慎重に歌手を選ぶようになっています。
このため、オーディションへの合格もさらに難しくなっているのです。
このように、以前よりも審査が厳しくなっていることも、大手の歌手オーディションを受けるデメリットの1つです。
たくさんの人に売れる歌手活動を求められる
3つ目のデメリットは、たくさんの人に売れる音楽を求められることです。よって、やりたい歌手活動をできない可能性が高くなります。
大手は会社の規模が大きく、たくさんの売り上げが必要です。そうでなければ、社員の給料を払うことができません。
つまり、以下のような要素を、「よりたくさんの人に売れるような形」に直されます。
・歌詞
・ジャンル
・メロディ
・ファッション
これは、あなたのやりたい活動と違うものになることが多いです。例えば、以下のようなことは当たり前にあります。
・歌で勝負したいが、アイドル活動をさせられる
・ロックが歌いたいのに、ポップスを歌わされる
・ソロ歌手がやりたいのに、ユニットを組まされる
よって、活動に幸せを感じられなくなる歌手は多いです。ストレスを抱えたり、精神を病んだりする人もいます。
このように、より多くの人に売れる活動を求められることも、大手歌手オーディションのデメリットです。
歌手オーディションより確実に大手所属する方法
ちなみに、オーディションを受けるよりも確実に、大手に所属する方法があります。それは、自分で歌手活動をして、売り上げの実績を作ることです。
実績とは、次のようなものです。
・自主制作CDで◯万円を売り上げた
・ライブを開催し◯万円を売り上げた
・ファンクラブで毎月◯万円を売り上げている
こうした実績を作れば、確実に大手から声がかかるようになります。なぜなら、「この歌手(あなた)と契約すれば会社が儲かる」と判断されるからです。
事務所やレコード会社の目的は、歌手のCDやチケットを売って、お金を儲けることです。よって、彼らは「確実に売れそうな新人」を求めています。
そして、彼らは「デビュー前から売れている歌手」に対して、「確実に売れそう」と考えるのです。歌の上手さやルックスよりも、売り上げ実績は遥かに重視されます。
このように、歌手活動をして売り上げ実績を作ることで、オーディションよりも確実に大手と契約できます。
さらに、今の時代は実績を作りやすいです。なぜなら、インターネットを使って、お金をかけずに全国のファンを増やせるからです。
それにも関わらず、歌手志望の人はほとんどこれに気づいていません。よって、今が最大のチャンスであると言えます。
実績を作る具体的な方法については、以下のページで詳しく解説しています。
→無料:実績を作るステップを完全解説した全15話・5時間49分の動画レッスン
大手と契約せず歌手になることも可能となる
売り上げの実績を作れるようになると、必ずしも事務所やレコード会社に所属しなくて良くなります。なぜなら、自分の力だけでお金を稼げてしまうからです。
99%の人は、「歌手になるには事務所やレコード会社に所属しなければならない」と考えます。しかし、自分の力で売り上げを上げられるなら、その必要はないのです。
所属をせずに活動する場合、以下のようなメリットがあります。
・歌手として得られる収入が大きくなる
・より自由な歌手活動ができる
大手の事務所やレコード会社に所属しても、歌手はほとんど収入を得られません。なぜなら、売り上げのほとんどを取られてしまうからです。
例えば、CDが1枚売れたときを考えてみましょう。売り上げのうち、歌手は1%しか受け取れません。一般的な契約では、以下のように配分されるのです。
上のグラフでは、赤い「アーティスト」という部分が「歌手」を表します。
チケットやグッズなどの収入も、すべて同じような構造です。このため、大手からデビューを果たしても、食べていけない歌手はたくさんいます。
しかし、所属をしなければ、売り上げは100%自分のものです。よって、まだファンが少ないうちから、歌で食べていけるようになります。
さらに、音楽性に口出しされることもありません。自由な活動ができるのも、所属をしないことのメリットです。
このように、自分で売り上げを作れる歌手は、事務所やレコード会社に所属する必要がありません。個人で活動することも、選択肢に入ってくるのです。
売り上げを作るには、自力でファンを増やさなければなりません。このやり方については、以下のページで詳しく解説をしています。
→無料:歌手としての売り上げを作る方法を解説した全15話・5時間49分の動画レッスン
まとめ:歌手オーディションは大手がいい?
今回は、大手の歌手オーディションのメリット・デメリットを解説してきました。まとめると、次の通りです。
メリット
・実績がある
・資金や人脈がある
・安全性が高い
デメリットや注意点
・応募者が多く競争が激しい
・オーディションの基準が厳しくなっている
・たくさんの人に売れる歌手活動を求められる
これらを踏まえた上で、大手の歌手オーディションに挑戦するかを考えてください。
ちなみに、オーディションよりも確実に、大手と契約する方法があります。それは、自分で歌手活動をして、売り上げの実績を作ることです。
デビュー前から売れている歌手は、「確実に売れる」と判断されます。このため、オーディションを受けなくても、事務所やレコード会社から声がかかるようになるのです。
さらに、自分で売り上げを作れるようになれば、所属をせずに歌を仕事にすることもできます。
売り上げを作る方法は、以下のページの「無料動画レッスン」で詳しく解説しています。ぜひ、活用してみてください。
→無料:歌手としての売り上げを作る方法を解説した全15話・5時間49分の動画レッスン
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
