シンガーソングライターとして活動していると、「事務所」という言葉をたびたび耳にします。「事務所ってどんなものなのだろう」「自分も事務所に入るべきなのかな」と考える人も多いはずです。
ただ、シンガーソングライターが事務所に入ることは、絶対にオススメしません。悪徳業者が極めて多く、大金を奪われる可能性が高いためです。
今回は、音楽スクールを運営する僕が、シンガーソングライターの事務所について詳しく解説していきます。ぜひとも、あなたの参考になれば嬉しいです。
もくじ
シンガーソングライターの事務所とは?
シンガーソングライターの事務所とは、一体何をするものなのでしょうか。
これは、主に以下のような役割を通じて、シンガーソングライターの活動を支える会社です。
・シンガーソングライターの育成
・シンガーソングライターの宣伝
・ライブ、グッズ、ファンクラブなどの企画や運営
ただし、彼らはボランティアではありません。グッズ・チケット・ファンクラブなどを販売して、お金を稼ぐことが目的です。
なお、「CD」や「レコーディング」などは、事務所の担当ではありません。これは、「レコード会社」の担当です。彼らの役割は、以下のように分かれています。
CDやレコーディングなど、「曲」に関することはレコード会社が担当します。事務所は、それ以外のことを担当すると考えれば間違いありません。
事務所に所属するシンガーソングライターは、同時に「レコード会社」にも所属する人が多いです。
このように、シンガーソングライターの育成・宣伝・運営をするのが、事務所の主な役割です。
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シンガーソングライターに事務所をおすすめできない理由
ただ、シンガーソングライターが事務所に所属することはおすすめしません。これには、以下のような理由があります。
・9割以上が悪徳業者であり、大金を騙し取られる危険があるから
・優良な事務所に所属できる確率はとても低いから
・所属すると自由が制限され、ストレスを感じる人が多いから
それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。
9割が事務所もどきの悪徳業者だから
事務所をおすすめしない理由の1つは、悪徳業者がとても多いことです。真剣に音楽と向き合うシンガーソングライターを騙し、大金を奪おうとします。
「事務所」というと、なんだかすごい組織のように思えます。しかし実際には、誰でも名乗ることが可能です。
彼らは、以下のような方法でシンガーソングライターに近づいてきます。
・オーディションを開催し、雑誌やネット広告で募集する
・ライブ会場やSNSなどで、スカウトを装って声をかける
そこで、「あなたの音楽には可能性があるので、ぜひうちの事務所と契約しないか」と勧誘してきます。
彼らは、誰にでも同じように声をかけています。しかし、シンガーソングライターは「自分の音楽が事務所から認められた」と勘違いしてしまいます。
このようにして気分を舞い上がらせ、冷静な判断能力を奪います。そのあと、すかさず以下のような名目で、高額な費用を要求してきます。
・CD制作費
・レッスン料
・プロデュース費用
・ライブのチケットノルマ
合計額は、最低でも50万円以上、高いと数百万円にのぼります。
そもそも、事務所はシンガーソングライターのグッズやチケットなどの売り上げで儲ける組織です。間違っても、シンガーソングライター本人からお金を受け取ることはありません。よって、この時点で詐欺的と言えます。
入金しても連絡が取れなくなったり、粗悪なサービスを提供されたりするケースが大半です。このような事務所に所属して、成功したシンガーソングライターは一人もいません。
このような悪徳業者が非常に多いことも、シンガーソングライターに事務所をおすすめしない理由です。
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優良事務所に所属できる確率は低すぎるから
もちろん、すべての事務所が悪徳業者ではありません。数は非常に少ないものの、真っ当なものも存在します。
ただ、所属できる確率は限りなく低いです。なぜなら、こうした事務所は「確実に売れる」と判断したシンガーソングライターとしか契約しないからです。
彼らに「確実に売れる」と思ってもらうには、所属する前の売り上げ実績が必要です。例えば、次のようなものです。
・自主制作CDの売り上げ
・ファンクラブの売り上げ
・ワンマンライブの売り上げ
多くのシンガーソングライターは、技術や作品を磨けば認めてもらえると考えています。しかし、それは全くの勘違いです。
曲や演奏が良くても、売れないシンガーソングライターはたくさんいます。このため、実績がない相手と契約することを、彼らは不安がるのです。
このため、あなたに実績がない限り、優良な事務所に所属できる可能性は限りなくゼロに近いと言えます。
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このように、優良なところに所属できる確率が低すぎることも、シンガーソングライターに事務所をおすすめしない理由の1つです。
事務所は自由が制限されおすすめできないから
3つ目の理由は、自由を制限されることです。
プロのシンガーソングライターというと、「自分の好きな音楽をやってお金を稼いでいる」というイメージがあります。そして、多くの人が憧れを抱きます。
しかし、それは幻想です。事務所に所属してしまうと、以下のような部分に口出しをされるようになります。
・歌詞
・ジャンル
・メロディ
・ファッション
事務所の目的は、お金儲けです。よって、シンガーソングライターに対して、「たくさん売れる活動」をさせようとします。
すると、自分の好きなように活動することは、まず不可能です。
大手事務所に所属していたシンガーソングライターに話を聞くと、以下のようなことは当然だといいます。
・ハードロックを歌いたいが、ポップスを歌わされる
・一人で演奏したいのに、強制的にユニットを組まされる
・音楽で勝負したいが、アイドル寄りの活動を要求される
これにより、人気が出たとしても、活動に幸せを感じられないシンガーソングライターは多いです。それどころか、ストレスを抱えるようになります。
このように、活動を大きく制限されてしまうのも、シンガーソングライターに事務所をおすすめしない理由の1つです。
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事務所に頼らずシンガーソングライターとして生きるには
こうした事務所を頼らずとも、プロのシンガーソングライターとして生きていく方法は存在します。それは、自分の力でファンを増やすことです。
事務所に入らなくても、CD・グッズ・ファンクラブは作れます。また、ライブを行い、チケットを購入してもらうことも可能です。
よって、ファンを増やしてこれらを販売すれば、事務所に入らず収入を得られるようになります。それが実績となり、大手の優良事務所から声がかかるようにもなります。
とはいえ、「どうすればファンが増えるのか」は、イメージしにくいと思います。
昔であれば、テレビやラジオに出演するなどしか方法はありませんでした。これには、最低でも数千万円の費用と、コネクションが必要でした。
しかし現在では、インターネットを活用できます。スマホが1台あれば、お金をかけず全国にファンを獲得することが可能です。例えば、以下のようなものを使えます。
・ブログ
・YouTube
・SNS
・配信アプリ
僕の生徒にも、こうした方法でファンを増やし、音楽で食べていけるようになったシンガーソングライターがいます。
また、優良事務所から「所属しないか」と誘われるようにもなります。なぜなら、こうした売り上げの実績を作れるからです。
この方法は、以下の「無料動画レッスン」ですべて解説しています。よろしければ、こちらもご覧になってください。
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このように、インターネットを使ってファンを増やすことで、事務所に頼らずシンガーソングライターとして食べていくことが可能です。
まとめ:シンガーソングライターと事務所
今回は、シンガーソングライターの事務所が果たす役割と、おすすめできない理由を解説しました。
事務所は、シンガーソングライターの育成・宣伝・運営などを担当する企業です。所属するミュージシャンのチケット・グッズ・ファンクラブの売り上げで収入を得ています。
ただ、シンガーソングライターから多額の費用を奪おうとする悪徳業者はとても多いです。また、所属すると自由な活動を制限されてしまいます。
そこで、事務所に頼らず、自分の力でファンを増やすことが大切です。今の時代はインターネットを使えば、全国にファンを増やし、音楽で収入を得ることが可能です。
その方法については、以下の「無料動画レッスン」ですべて解説しています。ぜひ、活用してみてください。
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僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
