ライブMCを上達させる練習の3つのステップ

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私はライブイベントの制作をしており、5年間で800組以上のアーティストのライブを見てきました。このなかで、お客さんや共演者から「MCが上手い」と大きな反響がある出演者も多くいます。

そのようなとき、私は彼らにMCをどのように準備しているかを必ず聞くようにしています。

すると、MCの評判が良いアーティストのほぼ全員が、事前にMC専用の台本を作成していると言います。さらに、MCの練習や録音添削をしていると言います。

したがって、あなたもライブMCを良いものにするには、「台本の作成」「通しでの練習」「録音による添削」という3つのステップを経るようにする必要があります。

この記事で紹介するのは、MCが上手いと言われる演奏者が実際に行っている、本物の練習法です。

*この記事の内容を、以下の動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。

MCの台本を作成する

台本を作るとき、話す内容を大まかに箇条書きにするだけでは不十分です。演劇の台本と同じように、それぞれのメンバーが話す台詞の1字1句までを詳細に作成していく必要があります。例えば、以下のような感じになります。

(例:)

太郎「ライブハウス××にお越しの皆様、今日は足元も悪い中、ご来場ありがとうございます。」

全員「ありがとうございます!」

太郎「僕たちは●●というバンドです。」

花子「結成して2年と8カ月になる、全員社会人3年目の3人組コピーバンドです。」

正樹「今日まで精一杯練習してきた成果を発揮したいと思いますので、今日はよろしくお願いいたします!」

全員「よろしくお願いします!」

面倒に感じるかもしれませんが、あなたもここまできちんとした台本を用意するようにしてください。

MCを実際に口に出して練習する

MCの台本を作成したら、今度はそれを実際に口に出して練習するというステップが必要です。実際にライブをしているのと同じように、最初から最後まで通して練習するのです。メンバーが2人以上であれば、必ず全員で集まった時にこれを行うようにします。

歌や楽器については、多くのバンドマンや歌手は本番に向けて何度も練習します。しかし、これがMCになると、なぜかほとんど練習しないままステージに上がる人が多いです。

MCを練習しないでライブに出演するのは、歌や楽器を練習しないでライブに出演するのと同じであると理解してください。

ライブMCを練習しないでステージに上がっても、お客さんから高評価を得られるトークをすることはまず不可能です。演奏で満足してもらえたとしても、MCが流暢でなければ、ステージ全体の評価は低いものになります。

したがって、MCは練習段階から最初から最後まで通して、何度も口に出して練習するようにしてください。

MCを録音し添削する

練習段階の演奏を録音し、改善点を見つけ出していくミュージシャンは多いです。そして、MCについてもこれと同じことを行わなければなりません。つまり、練習段階のMCを録音したものを実際に聞く必要があります。

自分で話している時は気づかなくても、実際にMCの音声を聞いてみると「この部分の滑舌が悪く聞き取りにくい」「この話は長すぎるのではないか」など、多くの改善点を見つけることができます。

歌や楽器に関しても、自分で演奏しているときは上手くいったと思ったのに、それを録音したものを聴いてみると満足できないという経験があると思います。MCに関しても、これと全く同じことが起こります。

練習段階でMCを録音して聞いてみることで、無駄な部分を削除したり、不足している部分を追加したりすることができるようになります。

これまで紹介してきたように、ライブに向けたMCの準備では「台本の作成」「通しでの練習」「録音による添削」の3ステップが必要となります。

これらを全て行っている人はほとんどいません。だからこそ、これらのステップを行うことで洗練されたMCを構成し、他のミュージシャンと差をつけることができます。

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